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【0】動画で解説
【1】強調構文とは
結論からいきましょう。強調構文とは強調したいものを〈it is 〜that…〉で挟むものです。
強調構文:強調したいものを〈it is 〜that…〉で挟む
論より証拠ということで、例文で確認していきましょう。
例 Tom played tennis in the park yesterday.
「トムは昨日、公園でテニスをした」
たとえば、それぞれ強調したい単語を〈it is 〜that…〉で挟みます。
・Tomを強調
例 It was Tom that played tennis in the park yesterday.
「昨日公園でテニスをしたのはトムでした」
Tomを〈it is 〜that…〉で挟んでいますね。
・tennisを強調
例 It was tennis that Tom played in the park yesterday.
「トムが昨日公園でしたのはテニスでした」
tennisを〈it is 〜that…〉で挟んでいます。
・in the parkを強調
例 It was in the park that Tom played tennis yesterday.
「トムが昨日テニスをしたのは公園でした」
in the parkを〈it is 〜that…〉で挟んで強調しています。
このように、強調したいものを〈it is 〜that…〉で挟むのが強調構文です。
・強調構文の2つの注意点
強調構文において注意すべき点は、次の2つです。
・現在の場合→it is /過去の場合→it was
・who(whom)やwhichもあり
1つ1つ説明していきますね。
・現在の場合→it is /過去の場合→it was
例文で確認しましょう。
例 It is you that must answer the question.
「その問題に答えなければいけないのはあなただ」
that以下が現在のことなので、〈it is〉になります。
例 It was Tom that played tennis in the park yesterday.
「昨日公園でテニスをしたのはトムでした」
that以下が過去のことなので、〈it was〉になります。
このように、〈現在の場合→it is /過去の場合→it was〉になります。
・who(whom)やwhichもあり
強調するものが「人」であれば、who(whom〉でもOKです。
一方、強調するものが「人以外」であれば、whichでもOKです。
・強調するものが人→who(whom)でもOK
・強調するものが人以外→whichでもOK
例文で確認しましょう。
例 It was Tom who played tennis in the park yesterday.
「昨日公園でテニスをしたのは、トムでした」
強調するものがTomで人なので、thatの代わりにwhoを使ってもOKなんです。
例 It was tennis which Tom played in the park yesterday.
「トムが昨日公園でしたのは、テニスでした」
強調するのものがtennisで人以外なので、thatの代わりにwhichでもOKです。
このように、thatの代わりにwho(whom)やwhichでもOKな場合があります。
【2】強調構文の疑問文
強調構文の疑問文は、次の2つのパターンがあります。
・is it 〜 that …
・疑問詞+is it that …
要するに、疑問詞があるかないかの2通りです。
例文で確認していきましょう。
・is it 〜 that …
まずは、疑問詞なしの強調構文の場合です。
It was Tom that played tennis in the park yesterday.
↓
Was it Tom that played tennis in the park yesterday.
こちらは特に難しくないですね。
・疑問詞+is it that …
こちらは少し複雑です。
たとえば、次の疑問文を強調構文にしていきますね。
Who played tennis yesterday?
↓
Whoを強調したい
↓
Whoを〈it is〜that…〉で挟むと…
↓
It was Who that played tennis yesterday?
↓
疑問詞は文頭なので…
↓
Who it was that played tennis yesterday?
↓
疑問詞の後ろは疑問文の語順なので…
↓
Who was it that played tennis yesterday?
こんな感じです。
ちょっと複雑ですよね。それに、この英文を見たときに、強調構文って気づけるどうかが大切です。ですから、普段は暗記をすることをお勧めしていないのですが、これは暗記した方が良いと思います。
つまり、「〈疑問詞 is it that〜〉は疑問詞の強調構文」って感じです。
疑問詞の強調構文:〈疑問詞 is it that〜?〉
ここまでしないと、なかなか気づけないと思います。疑問詞の強調構文の例を2つほど挙げていくので、慣れていきましょう。
What was it that he said?
「一体彼は何と言ったんだ?」
〈疑問詞 is it that〜?〉の形になっていますよね。
Who is it that you want to see?
「あなたが会いたいのは誰ですか」
〈疑問詞 is it that〜?〉の形になっています。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル5の問題(5段階)
I wonder what ( ) is making the noise upstairs.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) September 2, 2021
【3】強調構文 vs 仮主語
強調構文と仮主語は共に、「it is〜that…」という形をしているので、その判別が重要になってきます。どう判別するかは、「〜」と「…」の部分に着目します。
具体的には次の通りです。
・it is + 形容詞/p.p. + that…:仮主語
・it is + 副詞 + that…:強調構文
・it is + 名詞 + that 完全文:仮主語
・it is + 名詞 + that 不完全文:強調構文
上記の通りです。
ひとつひとつ例文を交えて、説明していきますね。
・it is + 形容詞/p.p. + that…:仮主語
「形容詞/p.p.」であれば、仮主語になります。
It is natural that he did such a thing.
「彼がそんなことをしたのも当然だ」
naturalは形容詞なので、仮主語ですね。
例 It is said that he will study abroad next year.
「彼は来年留学すると言われている」
saidは過去分詞(p.p.)なので、仮主語ですね。
このように、「形容詞/p.p.」であれば、仮主語です。
・it is + 副詞 + that…:強調構文
「副詞」を挟む場合は、強調構文になります。
例 It was yesterday that Tom played tennis in the park.
「トムが公園でテニスをしたのは、昨日でした」
yesterdayは副詞なので、強調構文ですね。
・it is + 名詞 + that 完全文:仮主語
挟まれるのが「名詞」で、完全文の場合は、仮主語になります。
前提として、不完全文というのは、「必要な名詞が欠けている文」のことです。
不完全文:必要な名詞が欠けている文
例文で確認してみましょう。
例 It is a pity that Tom cannot join our party.
「トムが私たちのパーティーに参加できないのは残念だ」
a pity が名詞で、that以下が完全文です。「Tom cannot join our party」はSVOの第3文型で完全文です。よって、仮主語になります。
・it is + 名詞 + that 不完全文:強調構文
挟まれるのが「名詞」で、不完全文の場合は、強調構文になります。
例 It was tennis that Tom played in the park yesterday.
「トムが昨日公園でしたのは、テニスでした」
tennisは名詞であり、that以下がplayedの目的語が欠けた不完全文です。よって強調構文になります。
ちなみに、強調構文で後ろが不完全文になるのは当たり前ですよね。強調したい名詞を前に持っていってit is 〜thatで挟んでいるのですから。
以上、仮主語と強調構文の見分け方は、「〜」と「…」の部分に着目します。
【4】まとめ
以上、強調構文について説明してきました。
ここまでをまとめましょう。
・強調構文:強調したいものを〈it is 〜that…〉で挟む
・現在の場合→it is /過去の場合→it was
・who(whom)やwhichもあり
・疑問詞の強調構文:〈疑問詞 is it that〜?〉
・仮主語と強調構文の見分け方は、「〜」と「…」の部分に着目
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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