丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
大学受験英語 PR

受験英語の指導方法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

【1】必然性のある知識

結論から言うと、「必然性のある知識を与える」だ。ざっくりと、受験英語の指導方法と言っても、色々な切り口があるが、ここでは、どういった知識を与えていくべきなのかって話をしていく。

というのも、多くの講師が、行き当たりばったりで知識を与えているのが目につくのだ。講師は、たしかに楽だ。とりあえず、「覚えておけー」と言っておしまいである。しかし、それを言われる生徒は、それを真に受けると、地獄を見ることになる。

【2】受験英語の講師の失態

とりわけ、英語においては、これが顕著な傾向にあるのだ。

例えば、長文を読んでいて、未知の英単語が出たとする。この場合、本当に必要な英単語であれば、覚えていくよう指導してもいい。まぁ、私の場合は、なるべく理由付けして覚えさせるのだが、その話はまた別にすることにする。

しかし、ここでしか出ないような英単語も覚えるように指導してしまいがちだ。直接、「覚えろ〜」とは言わないまでも、あたかも、あらかじめ知っておくべき英単語であるかのように指導しているのだ。

しまいには、自分も予習の時にわからなくて調べたのにもかかわらず、当然知っておくべきかのように指導する。こういう講師につく生徒は、不幸以外の何者でもない。

もちろん、優秀な生徒は、自分で判断して、そんな講師には取り合わないのだが、講師のいうことを全て信じるような優等生は、そうはいかない。何から何まで覚えようと頑張ってしまい、結局、挫折してしまう。さらにこういう優等生は、そんな自分を責めてしまうという悪循環。

【3】講師のあるべき姿

講師は必然性のある知識のみを与えることだ。

英単語であれば、受験英単語帳に載っている単語のみだ。それ以外の単語が長文に出てきたならば、その未知の英単語の処理方法を教えること。

英文法であれば、重箱の隅をつつくようなマニアックな知識ではなく、必要最低限の知識のみを与えていくのだ。

【4】僕の場合

僕は講師をしていて、常に「これは必然性のある知識かどうか」を自分に問う。講師の中には、自分の知識をひけらかすように、明らかに必要のない知識を与えている講師がいる。こういう講師は、その場ではすごいと思われがちだが、すぐに、学生も気づくものだ。そもそも、そういう講師から教わっていれば、成績も伸びないので、必然的に生徒も気づくのだ。

【5】まとめ

今回は受験英語の指導方法の中でも、多くの講師がおかしがちな「知識を行き当たりバッタリで教える」ということに異議を唱えた。全体像を把握している講師としては、必然性のある知識のみを教えて、その知識をうまく活用して問題を解いていく方法を与えていくことだ。そこにこそ、講師の存在意義があるのだから。

☆ まとめ ☆
必然性のある知識のみを与える