Contents
【0】動画で解説
【1】however/but/although/despiteの違い
結論から言うと、次のとおり。
・however :副詞
・but:等位接続詞
・although:従属接続詞
・despite :前置詞
このように、それぞれ「しかし」って意味の逆接を表しますが、それぞれ品詞が全く異なります。
では、ひとつひとつ詳しく解説していきましょう!
・however :副詞
It was raining. However I went out.
(雨が降っていた。しかし、私は出かけました)
howeverは、副詞なので、下記のように、いろいろな場所にあることがあります。
It was raining. I , however , went out.
It was raining. I went out , however.
・but:等位接続詞
It was raining but I went out.
(雨が降っていた、しかし、私は出かけました)
butは等位接続詞なので、文と文をつなぐことができます。後ほど、副詞のhoweverとの大きな違いについて解説していきますね。
・although:従属接続詞
Although it was raining, I went out.
(雨が降っていたけれども、私は出かけました)
althoughは従属接続詞なので、等位接続詞のbutとは置く位置が違うことに注意しましょう。
・despite :前置詞
Despite the rain , I went out.
(雨にもかかわらず、私は出かけました)
despiteは前置詞なので、「despite+名詞」の形です。 althoughは接続詞なので、「although+SV」になり、形が全く異なりますよね。
【2】発展編
ここからは内容が難しくなっていきますので、余裕のある方だけ、ご拝読お願いいたします。
・副詞と接続詞の違い
実は英語には次のようなルールがあります。
Vの数− 1 =接続詞・関係詞の数
これを踏まえると、次の( )には何が入るでしょうか?
It was raining ( ) I went out.
1.but 2.however
動詞がwasとwentで2つなので、「2-1=1」であり、接続詞・関係詞が1つ必要。よって、( )には接続詞・関係詞を入れないといけないので、butが正解になるんです。
・Twitterで問題を出してみたところ…
レベル3の問題(5段階)
She was wise,( ) she was wrong.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) June 17, 2021
・thoughは副詞でも使える
thoughはalthoughと同じように従属接続詞として使います。
Though it was raining, I went out.
(雨が降っていたけれども、私は出かけました)
しかし、thoughは文末に置くことで副詞として使うことも可能です。
The work was hard. I enjoyed it, though.
(その仕事は大変だった。楽しんだけどね)
上記のように、文末に置いて副詞として使えます。一応、コンマを前につけるのが一般的です。また、althoughにはこのような働きがないので注意です。
・althoughとbutの違い
althoughとbutは共に接続詞なので、「Vの数− 1 =接続詞・関係詞の数」のルールは両方に適用されます。
しかし、butは次のように必ず文と文の間に置く必要があります。
○ It was raining but I went out.
× But it was raining , I went out.
また、althoughを訳す際に、butのように次のように訳さないように注意しましょう。
I went out although it was raining
× 私は出かけた、しかし、雨が降っていた。
○雨が降っていたけれど私は出かけた。
【3】☆ まとめ ☆
・however :副詞
・but:等位接続詞
・although:従属接続詞
・despite :前置詞
これらはどれも「逆接」を表しますが、品詞は異なるので、ここまで解説した通り、それぞれ違った形を取ります。このように日本語で同じように訳せるけど、英語では違うところは試験で出題されやすいものです。大切なことは、英語の問題を解くときは日本語のルールではなく英語のルールで解くことです。
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