仮定法の公式の丸暗記を強要され、疲れ果てている人向けです。
本記事では『仮定法の核心』という話から、
『公式の丸暗記は不要』について解説します。
ぼくは講師歴が14年で、過去に1000人以上の学生を指導し、
合格に導いていきました。
過去の指導経験から、どう教えれば良いかを考えながら、
丸暗記から脱却する視点から解決していきます。
【0】動画で解説
【1】仮定法の核心
『時制が1つ過去にズレる』
これさえ、覚えれば公式の丸暗記は不要です。
少し大げさに言うと、仮定法の問題はこの一言だけで、問題の8割解答することができます。
論より証拠、例文で確認していきましょう。
【2】仮定法過去
例 If I were a bird,I could fly to you.
「もし私が鳥ならば、あなたのもとに飛んでいけるのに」
これは現在の妄想ですね。
よってここから時制を1つ過去にズラします。
「現在」︎→「過去」になりますよね。
「am 」︎→「were」
「can fly」︎→「could fly」
このように仮定法は時制を1つ過去にずらすだけで良いんです。
ちなみに、学校の教科書的な説明では「仮定法過去」という名前で以下の公式の丸暗記を強要されてしまいます。
[仮定法過去の公式]
If + S + 過去形 〜,S + 助動詞過去形+原形
なんかごちゃごちゃしていて、大変ですよね。
もちろん,こんなの覚える必要はありません。
覚えるべきは「過去にズレる」だけです。
【3】仮定法過去完了
例 If I had had more money then,I could have bought the book.
「もしその時私がもっとお金があれば、その本を買うことができたのに」
これは過去の妄想ですよね。
よって、「過去」から時制を1つズラして「大過去」になります。
「had」→「had had」
「could buy」→「could have bought」
※could had bought はダメです。助動詞+原形じゃないとダメなので。
このように、仮定法では時制を1つ過去にズラすだけなんです。
ちなみに、学校の教科書的な説明だと「仮定法過去完了」という名前で教わり、次の公式の丸暗記を強いられます。
[仮定法過去完了の公式]
If + S + had + p.p.,S + 助動詞過去形+have + p.p. .
複雑です。
仮定法過去の公式に加えて、この公式を覚えるのは辛すぎます。
もちろん、こんな公式は覚える必要はありません。
覚えるべきは「過去にズレる」だけです。
【4】混合型
例 If I had missed the train then,I wouldn’t be here now.
「もし私がその時電車を逃していたら、私は今ここにいないだろう」
If節は「過去」に対しての妄想であり、主節の方は「現在」に対しての妄想です。
よって、それぞれ「過去」︎「大過去」、「現在」︎「過去」に時制がズレています。
「missed」→「had missed」
「won’t be」→「wouldn’t be」
このように、If節と主節で時制が違うパターンがあるんです。
これはさすがに公式なんてありません。
無理やり混合型なんて名前をつけていますが、こればっかりは公式なんてありません。
だから、理屈抜きに公式だけ覚えている人は、こういった応用に対応できないのです。
やはり、核心から理解していくことが大切です。
☆ まとめ ☆
仮定法の核心:『時制が過去にズレる』