こういう疑問に答えます。
✔本記事の内容
・大学入試と模試の採点基準の違い
・英作文で気をつけるべき点
この記事を書いている僕は、大学受験の英語予備校講師として10年以上指導。「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。
Contents
【1】大学入試の英作文の採点基準
結論から言うと、「複数の採点官の印象点の平均」だと言われています。
「そんな適当なの?」って思うかもしれませんが、大学の教授レベルの人が受験生の英作文を一読すれば、その学生がどれほどの英語力なのかを、ある程度わかってしまうものです。
・模試の英作文の採点基準
まずは、模擬試験の採点の特徴からです。ざっと次のとおりです。
・採点者はアルバイト
・一人当たりの採点枚数は少ない
・採点官の学力は低い
・解答は返却される
・機械的に採点される
上記のとおり。
そんなわけなので、本当に優秀な学生が得点が高いとも言えないのが実情です。
・大学入試の英作文の採点基準
一方で、大学入試の英作文の採点の特徴は次のとおりです。
・採点者は教授
・一人当たりの採点枚数は多い
・採点官の学力は高い
・解答は返却されない
・印象点で採点される
上記のとおり。
こんな感じで複数の教授による印象点の平均で採点されるので、本当に優秀な学生が得点が高くなると言えます。
このように、模試と大学入試では英作文の採点基準が大きく異なります。なので、模試では点数が良くても油断をしてはいけません。
・一般的な英作文の採点基準
印象点の平均で採点されるとは言え、ある程度の方向性として、次のような採点基準が相場です。
・センテンスの意味が不明確になるミス(動詞が抜けているなど)→3点減点
・文法上重要なミス→2点減点
・スペリングミスなど微妙なミス→1点減点
・似た意味の単語で英訳→1点減点
上記を参考にしつつも、あくまで印象点の平均で決まると言われています。
【2】大学入試の英作文の採点基準を満たす3つの対策
結論は、次のとおりです。
・語数指定を守る
・論理関係・文法の正しさを守る
・空白にしない
上記のとおり。
ひとつひとつ説明していきますね。
・語数指定を守る
まずは、語数指定を守ることが大切です。
なぜならば、こういうルールを守らなければ0点になる可能性があるからです。
たとえば、「100単語以内で書きなさい」って言っているのに、「110単語」で書いてしまうと、そもそものルール違反なので0点になる可能性があります。
また、「〜に対して反対の意見で書きなさい」って言われているのに、賛成の意見で書いちゃうと0点になる可能性があります。
そういうわけで、きっちりとルールの中で英作文をすることが大切です。
・論理関係、文法の正しさを守る
2つ目は、「論理関係・文法の正しさを守る」ことです。
前述したとおり、大学入試の英作文は印象点で決まります。なので、論理関係がきっちりしていなければ、教授から見た印象点は低くなります。
また、英文法のミスは減点の割合が多いと言えるので、きっちりと文法を学んで英作文をする必要があります。
・空白にしない
3つ目の英作文の対策は、「空白にしない」ことです。
たとえば、ある単語がわからないから、その部分を空白にしてしまうことです。よくある解答例ですよね。
このような解答をしてしまうと、英文として意味不明な文になってしまうので、大きく減点されてしまいます。
なので、わからない単語もできるだけ噛み砕きながら、自分のわかる単語に落とし込んでいくことが大切です。
【3】簡単な英作文でOKな話
最後に1番大切なことは、簡単な英作文でOKってことです。
なぜならば、大学側が求めているのは、「英語を使って自分を表現できるか」だからです。決して、難解な英語力を使いこなせるかなんて求めていないのです。
論理的な英作文を書くことで、印象点が上がると言いました。ここでの論理的な英作文とは非常に簡単なもので、『主張︎理由(具体例)︎理由(具体例)︎主張の繰り返し』というシンプルな論理を守ればOKです。
また、プロレベルだと、同じ単語の反復は好まれませんが、大学受験生が書く英作文では気にする必要はないです。
そんなわけで、大学入試の英作文では、いかに簡単に論理的に書いていくかが大切です。
【4】まとめ
以上、「大学入試の英作文の採点基準」について解説していきました。
ここまでをまとめましょう。
・模試と大学入試では採点基準が異なる
・採点者は教授
・一人当たりの採点枚数は多い
・採点官の学力は高い
・解答は返却されない
・ある程度の採点の目安あり
・印象点で採点される
・語数指定を守る
・論理関係・文法の正しさを守る
・空白にしない
・簡単な英作文でOK
このように、勉強をする前に、あらかじめ敵を知っておくってことは大切です。
ぜひ、今回の記事を参考にして英作文を得点源にしてください。では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ