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【0】動画で解説
【1】等位接続詞
等位接続詞は次の7つのみです。
・and「そして」
・but 「しかし」
・or 「または」「すなわち」
・for「というのも〜だから)
・so「だから〜」
・nor「もまた〜ない」
・yet「しかし〜」
and/but/orは知っている人が大半ですが、for/so/nor/yet に等位接続詞 があることはあまり知られていません。実は、これらは他の品詞で有名ですが、等位接続詞の働きもするんです。
では、ひとつひとつ意味を確認していきましょう。
・for :「というのも〜だから」
for は 前置詞がよく知られています。それもそのはずです。中学生までは前置詞しか出てきませんからね。だからか、等位接続詞のforが忘れ去られてしまっています。でも、結構、問われるポイントです。しっかりと等位接続詞と もあることを認識しておいてください。
for の等位接続詞の意味は「というのは〜だから」って意味です。
for :「というのは〜だから」
このように理由を表すんです。記号で言えば「左向きの矢印(←)」で因果の関係を表します。では、例文で確認していきましょう。
He may be ill, for he looks pale.
「彼は気分が悪いのかもしれない、なぜなら顔があおいからね」
ちなみにfor は、直前に述べたことがらに対して補足するための接続詞です。ですから、前文の直接的理由ではなく、前文の内容を聞き手に理解しやすくしたり、説得力を持たせるような補足的な説明が続きます。
また、等位接続詞forと前置詞for の判別は簡単です。等位接続詞forの後ろには、SV〜の文が続きます。一方、前置詞forの後ろには名詞しかきません。今回の例文では、he looks でSV〜が続いていますから、等位接続詞for と判断します。
・so:「その結果〜」
soには等位接続詞のsoがあります。等位接続詞soの意味は「その結果〜」です。
so:「その結果〜」
soは記号で言えば「右向きの矢印(→)」で、因果の関係を表します。つまり、for とは真逆の意味なんです。では、例文で確認していきましょう。
He fell ill, so he was not able to join the meeting.
「彼は病気になった、それで会議に参加できなかった」
・nor :「もまた〜ない」
norは「もまた〜ない」って意味を表し、否定文の後で続けていう表見です。
nor :「もまた〜ない」
また、後ろに節が来るときは、疑問文の語順になります。論より証拠ということで例文で確認していきましょう。
I have never been there, nor will I go.
「私はそこへ行ったこともないし、これからも行くこともないだろう」
nor の後ろが疑問文の語順になっていますよね。本来はI will go.ですからね。
・yet:「しかし」
yetは中学生の頃に現在完了形の単元で副詞で教わります。否定文の場合は「まだ」って意味で、疑問文の場合は「もう」って意味です。
そして、中学生の頃は副詞のyetしか教わりませんから、yetは副詞ってイメーが強いようです。
でも、実は等位接続詞のyetっていうのがあるんです。等位接続詞のyetは「しかし」って意味です。but とほぼ同じと考えてOKです。
yet :「しかし」
ちなみにどうでもいいのですが、but よりも意外性が高い場合に使われます。
また、等位接続詞のyetは文頭で使われる一方で、副詞のyetは文末で使われます。では、例文で確認していきましょう。
He’s pleasant enough, yet I don’t like him.
「彼は非常に楽しい人だが、私は好きではない」
・Twitterで問題を出してみたところ...
レベル3の問題(5段階)
接続詞にならないのは?
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) March 20, 2021
【2】おわりに
以上、意外な等位接続詞を見ていきました。どれも、あまり等位接続詞と認識されていないものばかりです。だからこそ、英文を読んでいるときは、意識して等位接続詞の可能性を疑いながら見ていく必要があります。
☆ まとめ ☆
for /so/nor/yet に等位接続詞 がある
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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