丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語

基本動詞 “go“ の使い方徹底解説【句動詞の一覧も】

【1】基本の意味「行く」

1. 移動する(去る)

「go」は、話し手の位置から離れることを示す移動を表します。

He will go to the party tonight.
(彼は今夜パーティーに行くでしょう。)

Please go there.
(そこに行ってください。)

2. 状態に変化する

「go」は、物事が変化してある状態に至ることを表す際にも使われます。

The milk has gone bad.
(牛乳が腐ってしまった。)

Things are going well.
(物事はうまく進んでいる。)

3. 活動を始める

「go」は、何かを始めることを表すこともあります。

Let’s go shopping.
(買い物に行こう。)

He goes running every morning.
(彼は毎朝走りに行く。)

go〜ingの後の前置詞はどうする?【0】動画で解説 https://youtu.be/I1KmufFjiDw 【1】go〜ingの後の前置詞は? いきなりですが...

【2】 “come” と “go” の違い

“go” は“come”とよく対比されます。

・go: 話し手や聞き手から離れる動き

・come: 話し手や聞き手に近づく動き

He is going to the office.
(彼はオフィスに行っています。)

He is coming to the office.
(彼はオフィスに向かって来ています。)

【3】 “go” を使った重要な句動詞

“go” は前置詞や副詞と組み合わせることで、様々な意味を持つ句動詞を作り出します。以下は、覚えておきたい重要な “go” を使った句動詞です。

1. go ahead

「先に進む、進行する」

Please go ahead and start the meeting.
(どうぞ会議を始めてください。)

成り立ち:
「go(行く)+ahead(前方へ)」で、物事を前に進めるという意味を表す。

2. go on

「続ける、進行する」

The show must go on despite the rain.
(雨にもかかわらずショーは続けられなければならない。)

成り立ち:
「go(行く)+on(上に、続く)」で、何かを続けるというイメージ。

3. go off

「鳴る、爆発する」

The alarm went off at 6 a.m.
(アラームが午前6時に鳴りました。)

成り立ち:
「go(行く)+off(離れて)」で、何かが急に発生するイメージ。

4. go through

「経験する、通り抜ける」

She went through a lot during her travels.
(彼女は旅の間、多くの困難を経験した。)

成り立ち:
『go(行く)+through(通り抜けて)」で、困難や状況を乗り越えることを示す。

5. go over

「見直す、復習する」

Let’s go over the plan one more time.
(もう一度計画を見直しましょう。)

成り立ち:
『go(行く)+over(越えて)」で、詳細にわたってチェックするイメージ。

6. go down

「下がる、減る、倒れる」

The temperature went down overnight.
(気温が一晩で下がった。)

成り立ち:
「go(行く)+down(下へ)」で、何かが下降することを表す。

7. go out

「外出する、消える」

We went out for dinner last night.
(昨晩、夕食に出かけました。)

成り立ち:
「go(行く)+out(外へ)」で、外に出る動きや、火や電気が消える意味がある。

8. go back

「戻る、帰る」

He went back to his hometown after college.
(彼は大学卒業後、故郷に戻った。)

成り立ち:
「go(行く)+back(後ろへ)」で、元の場所に戻ることを示す。

9. go with

「合う、一緒に行く」

This tie goes with your shirt.
(このネクタイは君のシャツに合う。)

成り立ち:
『go(行く)+with(〜と一緒に)」で、物や人が一緒に調和する意味です。

10. go up

「上がる、昇る」

The price of gas went up last month.
(先月ガソリンの価格が上昇しました。)

成り立ち:
「go(行く)+up(上へ)」で、上昇や増加を表す。

【4】おわりに

“go” という一語に、これだけ多様な表現と意味があることに驚かれたかもしれません。
ですが、ここで大切なのは、それらを一つひとつ丸暗記することではありません。

意味の広がりや成り立ちを理解することで、自然と文脈に合った解釈ができるようになります。
「なぜこの表現では“go”が使われているのか?」という視点を持ち、イメージで捉えることが、英語を使いこなす力に直結します。

英語は暗記するものではなく、理解して運用するもの。
“go” の学習を通じて、その実感を深めていただけたなら幸いです。

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