Contents
【0】動画で解説
【1】ちょっとマイナーな前置詞
forやinやofなどの基本前置詞以外の前置詞をざっと紹介します。
□ aboard: に乗って
□ alongside: と並んで
□ amid: の中に
□ anti: 反対して
□ beneath: より下に
□ besides: に加えて
□ but: を除いて
□ considering: 考慮して
□ despite: にもかかわらず
□ like: のような
□ notwithstanding: にもかかわらず
□ onto: の上に
□ opposite: 反対側に
□ per: ~ごとに
□ plus: 加えて
□ regarding: に関して
□ underneath: 〜の下に
□ unlike: と異なって
□ via: 経由で
□ versus: に対して
□ vice: 代わりに
では、ひとつひとつ例文で確認していきましょう!
・aboard に乗って
She stepped aboard the ship and waved goodbye.
(彼女は船に乗り込み、手を振った)
aboardの語源は「a-(〜に向かって)+board(船の甲板)」→「に乗って」となります。
・alongside と並んで
The cyclist rode alongside the car for a while.
(自転車乗りはしばらく車と並んで走った)
「along(一緒に)+side(側に)」→「と並んで」になります。
・amid の中に
Amid the chaos, she found a moment of peace.
(混乱の中で、彼女は平穏なひとときを見つけた)
middle(中間の)が隠れていますね。
・anti 反対して
He spoke out anti the new policy.
(彼は新しい政策に反対して発言した)
日本語でも「⚪︎⚪︎アンチ」って言いますね。
・beneath より下に
The treasure lies buried beneath the sand.
(宝は砂の下に埋まっている)
underとほぼ意味は変わらないけど、beneathの方がフォーマルです。
・besides に加えて
Besides studying, she also enjoys painting.
(勉強の他に、彼女は絵を描くのも楽しんでいる)
beside(のそばに)との混同に注意です。-sで複数なので「に加えて」って意味だと覚えましょう。
・but を除いて
No one but me agreed to the proposal.
(私を除いて誰一人その提案に賛成しませんでした)
butは等位接続詞「しかし」があまりにも有名ですが、実は前置詞があるので注意です。
・considering 考慮して
Considering the circumstances, I think we made the right decision.
(状況を考慮すると、私たちは正しい決定をしたと思う)
もともとは分詞構文だけど、もはや前置詞のように扱われています。
・despite にもかかわらず
Despite the rain, they decided to go for a hike.
(雨にもかかわらず、彼らはハイキングに行くことに決めた)
in spite ofと同意表現ですが、despiteは接続詞と勘違いしがちなので注意です。
・like のような
She has talents like singing and dancing.
(彼女は歌やダンスなどの才能があります)
likeは動詞がもちろん有名だけど、前置詞も頻出します。また、記号にすると「≒」であり、左側が抽象、右側が具体です。
・notwithstanding にもかかわらず
Notwithstanding his busy schedule, he always finds time for his family.
(彼の忙しいスケジュールにもかかわらず、彼は常に家族のために時間を見つける)
「忙しいスケジュールが確立された(standing)状態(with)なのに、それに従わない(not) 」→「 忙しいスケジュールにも関わらず」と覚えましょう。
・onto の上に
He jumped onto the table to avoid the mouse.
(彼はネズミを避けるためにテーブルの上に飛び乗った)
onの「接触」とtoの「到達」のイメージを組み合わせた感じですね。
・opposite 反対側に
The store is located opposite the post office.
(その店は郵便局の反対側に位置しています)
oppose(反対する)が隠れていますね。
・per ~ごとに
The report is due at 5 PM, so please submit it per the deadline.
(レポートの提出期限は午後5時なので、締め切りまでに提出してください)
・plus 加えて
She ordered a burger, plus fries and a drink.
(彼女はバーガーと一緒にポテトと飲み物も注文した)
日本語でも「ハンバーガープラスポテト」って言いますね。ただし,前置詞として使えるってことはなかなか知らなかったと思います。
・regarding に関して
Regarding your question, I will get back to you shortly.
(質問に関しては、後ほどお返事いたします)
先のconsideringと同じで、もともとは分詞構文だけど、もはや前置詞のように扱われています。
・underneath 〜の下に
The documents are underneath the book.
(書類は本の下にあります)
underとの違いは微妙にありますが、基本的に気にしなくてOKです。
・unlike と異なって
Her approach is unlike anything I’ve seen before.
(彼女のアプローチは、これまで見たことのないものです)
like(のような)を否定にしたものですね。
・via 経由で
We communicated via email while she was traveling.
(彼女が旅行中だった間、私たちはメールで連絡を取り合った)
viaは「道(way)」を意味するラテン語であり、それが”by way of”の意味で使われています。また、「trivial(ささいな)」という単語にも隠れており、tri-(=three)+via(=way)+-al(形容詞語尾)→「3本の道路が交差した大勢の人がいる場所で話して他人に聞かれても支障がないくらい重要でない=ささいな」という由来を持ちます。
・versus に対して
The two teams will compete versus each other in the final match.
(両チームは決勝戦で互いに競い合う予定です)
いわゆる、「VS」ですね。前置詞があるのは知らなかったと思います。
・vice 代わりに
He was appointed vice chairman, vice the former chair who retired.
(彼は退職した前会長の代わりに副会長に任命された)
副社長をvice-prsidentて言いますね。いざ社長が出られないとなった時に、代わりに副社長が役割を果たします。
【2】☆ まとめ ☆
□ aboard: に乗って
□ alongside: と並んで
□ amid: の中に
□ anti: 反対して
□ beneath: より下に
□ besides: に加えて
□ but: を除いて
□ considering: 考慮して
□ despite: にもかかわらず
□ like: のような
□ notwithstanding: にもかかわらず
□ onto: の上に
□ opposite: 反対側に
□ per: ~ごとに
□ plus: 加えて
□ regarding: に関して
□ underneath: 〜の下に
□ unlike: と異なって
□ via: 経由で
□ versus: に対して
□ vice: 代わりに
以上、「ちょっとマイナーな前置詞一覧」を紹介していきました。これらの前置詞はtoやinなどに比べれば出る頻度は低いですが、知らないと戸惑うこともあると思うのでしっかりとおさえておきたいです。
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