こういった悩みを解決します。
本記事の内容
・準動詞とはなんなのか
・準動詞の表で知識を整理
もしかしたら「準動詞」という言葉を初めて聞いたかもしれません。それもそのはず。学校では、この言葉を使わないんです。でも、予備校だと多くの講師が使っています。
事実、この準動詞という考え方を持つことで、非常に効率よく知識を整理して理解することができるんです。
では、まずは、この準動詞とはなんなのか?って話からしていきましょう。
【0】動画で解説
【1】準動詞とは?
準動詞とは、「to不定詞」や「動名詞」や「現在分詞」や「過去分詞」や「分詞構文」の総称です。もうちょっと簡潔にすると、「to不定詞」「〜ing」「p.p.」のことです。
準動詞=「to不定詞」「〜ing」「p.p.」
そうなんです!実は、これらって1つの「準動詞」っていうグループだったんです。
それぞれ違った名前で、それぞれ違う時期(to不定詞と動名詞は中2、現在分詞と過去分詞は中3、分詞構文は高1)に教わるから、それぞれが独立した文法のイメージを持ってしまうのですが、実は同じグループだったんです!
【2】準動詞の表
to不定詞には、名詞用法・形容詞用法・副詞用法があると教わりましたよね。例えば、次のように。
〈to不定詞の3用法〉
①名詞用法
例 I like to play basketball.
「僕はバスケットボールをすることが好きだ」
②形容詞用法
例 I want something to drink now.
「僕は今、飲むための何かが欲しい」
③副詞用法
例 We practiced very hard to beat them. 「彼らをやっつけるために、僕たちは一生懸命に練習した」
ここら辺のことは、おいおい詳しく説明するとして、to不定詞の3用法というのをやり、見分け方や訳し方を教わったと思います。
実は、同じようにingやp.p.にも、それぞれの3用法があるのです。ingにも名詞用法・形容詞用法・副詞用法があるのです。
ingやp.p.にも3用法がある
「ingの名詞用法」ってなんだと思いますか?実は、これ「動名詞」のことなんです。同様にして、「ingの形容詞用法」を「現在分詞」って教わり、「ingの副詞用法」を「分詞構文」って教わりました。
こうやって、to不定詞と同じように3用法で教わった方がよっぽどシンプルなのに、わざわざ名称が付けられてしまっているのです。
p.p.も同様です。ただし、p.p.には名詞用法が存在しません。「p.p.の形容詞用法」を「過去分詞」と教わり、「p.p.の副詞用法」を「分詞構文」と教わってきました。
以上、全てをまとめると次の表のようになります。
to | ing | p.p | |
名詞 | 〇 | 動名詞 | × |
形容詞 | 〇 | 現在分詞 | 過去分詞 |
副詞 | 〇 | 分詞構文 | 分詞構文 |
このように準動詞という考え方をすると、表1つに収まり、ずっとシンプルに考えることができるんです。
もちろん、こうやって整理できるということ以外にも、ほかにも色々と利点は多いのです。その利点については、別のところで解説していますので、そこで実感できると思います。
【3】 まとめ
・準動詞=「to不定詞」「〜ing」「p.p.」