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【英語】if ever/if any/if anything /if not を徹底解説【by予備校講師】

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【0】動画で解説

【1】if ever /if any の違い

“if ever”も“if any”も「たとえあるにせよ」って意味です。

じゃあ、何が違うのかと言うと…、“if ever”は「頻度」で、“if any”は「数量」です。

・if ever →「頻度」

・if any →「数量」

論より証拠ということで、例文で確認していきましょう。

・if ever

繰り返しになりますが、if everは「頻度」が「たとえあるにせよ」って意味です。

例 I seldom , if ever , go to my hometown.
「たとえあるにせよ、めったに故郷に帰らない」

故郷に帰る「頻度」の話ですよね。よって、“if ever”になるんです。

“if ever” は、seldom/rarely といった単語と相性が良いです。なぜならば、共に「頻度」を表す語句だからです。

if ever は、seldom/rarelyと相性が良い。

seldomやrarely などの準否定の話は次の記事をご参照ください。

【英語】準否定を総まとめに解説します【seldom/hardly/fewなど】準否定(seldom/rarely、hardly/scarcely、few/little)についてまとめて知りたくありませんか? 本記事では、準否定についてまとめて紹介していきます。 準否定について知りたい人は必見です!...

ちなみに、if everの部分は省略が入っており、本来は次のような感じです。

例 I seldom go to my hometown , even if I ever go to my home town.

・if any

“if any” は「数量」が「たとえあるにせよ」って意味です。

例 There is little , if any , hope of his recovery.
「たとえあるにせよ、彼が回復する見込みはほとんどない」

見込みの「数量」の話ですね。だから、“if any”を使います。

“if any”は、few/little といった単語と相性が良いです。なぜならば、共に「数量」を表す語句だからです。

few/littleなどの準否定については、次の記事をご参照ください。

【英語】準否定を総まとめに解説します【seldom/hardly/fewなど】準否定(seldom/rarely、hardly/scarcely、few/little)についてまとめて知りたくありませんか? 本記事では、準否定についてまとめて紹介していきます。 準否定について知りたい人は必見です!...

ちなみに、if anyの部分は省略が入っており、本来は次のような感じです。

There is little, (even) if (there is) any (hope), hope of his recovery.

【2】if anything

“if anything ” は「どちらかといえば」って意味です。

例文で確認しましょう。

例 He is, if anything, tall.
「彼はどちらかといえば背が高い」

なぜ、この意味になるのか?

if anything は省略が入っており、本来は次のような形です。

If there is anything to say
「もし何か言う事があれば」

「どちらかといえば」

【3】if not

“ if not ” で「〜でないにしても」って意味です。

例 Nancy is , if not beautiful , pretty.
「ナンシーは、美しくないにしても、可愛い」

if notの部分は省略が入っており、本来は次のような感じです。

Nancy is , even if she is not beautiful , pretty.

もう一つ、例文を挙げましょう。

例 Tom is a careless driver, if not a dangerous one.
「トムは危険なドライバーでないにしても、不注意なドライバーだ」

省略した部分を補うと…

例 Tom is a careless driver, if he is not a dangerous one.

といった感じになります。

・Twitterで問題を出してみたところ...

かなりの回答が分かれました(>_<)
正解上記のTwitterをクリックしてください。

【4】まとめ

以上、省略の慣用表現を整理していきました。
基本的には、省略された部分を補って直訳すれば理解できましたよね。

このように、英熟語は直訳すればいいだけというのが本音です。

熟語に限った話ではありませんが、ただ闇雲に覚えるのではなくて、きちんと理解して覚えた知識の方が記憶に残りやすいですし、応用力もつきますよね。

【省略の慣用表現のまとめ】

・if ever :「(頻度が)たとえあるにせよ」

・if any :「(数量が)たとえあるにせよ」

・if anything :「どちらかといえば」

・if not:「〜でないにしても」

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。