丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語 PR

【英文法】as 原級 asの比較表現【by英語予備校講師】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

【0】動画で解説

【1】as+原級+as

結論からいきましょう。

as+原級+as…:…と同じくらい〜

例文で確認していきますね。

Tom is as tall as Nancy.
(トムはナンシーと同じくらい背が高い)

・「形容詞」と「副詞」の2パターン

原級には「形容詞」と「副詞」の2パターンがあります。

[形容詞]
Tom is as tall as Nancy.
(トムはナンシーと同じくらい背が高い)

[副詞]
Tom gets up as early as Nancy.
(トムはナンシーと同じくらい早く起きる)

・not+as(so)+原級+as

〈as+原級+as〉を否定すると、次のようになります。

not+as(so)+原級+as:…ほど〜でない

このように、否定の場合は、最初の“as“は“so“でもOKです。

例文で確認しましょう。

Tom is not so tall as Nancy.
(トムはナンシーほど背が高くない)

【2】話を深堀りしていきます。

ここまででキツイって人は、サラッと読むだけでOKです。

次の5つについて話していきます。

・語順に注意〈as+形容詞+a+名詞〉

・as以下の省略

・程度が同じである(ない)

・同一人[物]についての比較

・記号にすると「≧」

上記の通りです。

ひとつひとつ説明していきますね。

・語順に注意〈as+形容詞+a+名詞〉

次のように、asasで挟みこむ場合には、〈as+形容詞+a+名詞〉の語順になります。

[誤]Tom is as a tall person as Nancy.
[正]Tom is as tall a person as Nancy.
(トムはナンシーと同じくらい背が高い人です)

〈so+形容詞+a+名詞〉と〈such +a+形容詞+名詞〉【徹底解説】〈so+形容詞+a+名詞〉と〈such +a+形容詞+名詞〉について知りたいですか? 本記事では、丸暗記不要の英語をコンセプトに〈so+形容詞+a+名詞〉と〈such +a+形容詞+名詞〉について解説しています。 〈so+形容詞+a+名詞〉と〈such +a+形容詞+名詞〉について理解して学びたい人は必見です!...

・as以下の省略

as以下の省略は次の2パターンがあります。

・主語だけが残るパターン

・〈主語+動詞〉が省略されるパターン

上記の通りです。

ひとつひとつ例文で確認していきましょう。

・主語だけが残るパターン

動詞の部分が前の文と繰り返しの場合は、次のように省略されます。

Tom is as tall as Nancy(is tall ).
(トムはナンシーと同じくらい背が高い)

注意点として、次の英文の違いを確認してください。

I love you as much as she ( does ).
( 私は彼女に負けないくらいあなたを愛している)

I love you as much as ( I love ) her.
( 私は彼女を愛すると同じくらいあなたを愛している)

・〈主語+動詞〉が省略されるパターン

主語が同じで動詞の時制が異なる場合は、〈主語+動詞〉が省略されることがあります。

He is as honest as when (he was)young.
(彼は若かった時と同じように正直者だ)

・程度が同じである(ない)

次の2パターンに分かれます。

・同程度を表す場合

・両方とも程度が高いことを表す場合

上記の通りです。

ひとつひとつ見ていきましょう。

・同程度を表す場合

1つ目は、単純に同程度を表す場合です。

Tom is as tall as John.
(トムはジョンと同じくらいの背の高さです)

別に背が高いって言っているわけではなくて、単純に背の高さが同じくらいって意味です。

なので、もしかしたら両方とも150㎝かもしれません。

・両方とも程度が高いことを表す場合

次は、両方とも程度が高いことを表す場合です。

Tom is as tall as Nancy.
(トムはナンシーと同じくらい背が高い)

これは、2人とも背が高いって意味です。

イメージとしては、Nancyが背が高いことで知られている場合です。「Tomは背が高いよ、あのナンシーと同じくらいにね」ってイメージです。

・マイナス方向の意味を表す形容詞

short(背が低い)やyoung(若い)のように、基準に対して、マイナス方向を表す場合は、「両方とも程度が低いこと」のみ表します。

Tom is as short as Jim.

[誤]トムはジムと同じくらいの背の高さ
[正]トムはジムと同じくらい背が低い

・同一人[物]についての比較

・異なる「時」の比較

He isn’t as honest as (he was)before.
(彼は以前ほど正直者じゃない)

・見かけとの比較

He isn’t as young as he looks.
(彼は見かけほど若くない)

・異なる性質の比較

She is as bright as (she is )beautiful.
(彼女は才色兼備だ)

・記号にすると「≧」

as+原級+as 〉は「〜と同じ」で『=』で教わるのですが、正確には、『≧』です。

次の英文でより適当なのは?
(Tomの身長168.3㎝、Nancyの身長168cm)

①Tom is as tall as Nancy.
②Nancy is as tall as Tom.

Tomのほうが、わずかだけ背が高いので、より英文を正確に書くならば、①です。

これを理解すると、〈as+原級+as 〉の英熟語の丸暗記が激減します。

また、〈not+as+原級+as 〉が「…ほど〜でない」って意味になるのも納得できます。
というのも、『≧』を否定すると「<」になりますからね。

Tom is not as tall as Nancy.
(トムはナンシーほど背が高くない)

Twitterで問題を出してみたら・・・

【3】おわりに

以上、「〈as+原級+as 〉」について解説していきました。

英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。

英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

また、TOEIC学習法の無料メルマガも開始しました。ぜひ、間違えた方向に学習して時間とエネルギーを無駄にしたくない人は、ぜひご登録ください。