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【英文法】動名詞の意味上の主語は所有格・目的格【by 英語予備校講師】

【1】動名詞の意味上の主語

結論からいきましょう。

原則:所有格( 目的格 )

例外:意味上の主語=文全体の主語/一般の人

上記の通りです。

・原則:所有格( 目的格 )

まず、用語の確認です。

「意味上の主語」:「動名詞の主語」

動名詞は名詞ではありますが、動詞の性質を持っています。したがって、動名詞にも主語が必要なんです。

例文を挙げましょう。

例 He insisted on my paying money.
「彼は私がお金を支払うことを主張した」

payingは動名詞ですね。なぜならば、前置詞onの後ろにあるからです。前置詞の後ろは名詞ですからね。

そして、お金を支払うのは、「私」です。
よって、意味上の主語として所有格のmyです。目的格のmeでもOKです。

・例外:意味上の主語=文全体の主語/一般の人

例外は2つありますが、1つ目の「意味上の主語=文全体の主語」を見ていきましょう。

例文です。

例 He insisted on paying money.
「彼は(自分が)お金を支払うことを主張した」

payingの意味上の主語が書かれていませんよね。
なので、「意味上の主語=文全体の主語」のルールにより、Heが意味上の主語になります。

次に2つ目の例外の「意味上の主語=一般の人」の例を見ていきましょう。

例 Talking in the library is prohibited.
「図書館で話すことは禁止されている」

Talkingの意味上の主語が書かれていませんよね。よって、一般の人(people)です。
一般の人の場合には、わざわざPeople talking〜って感じで書くことはありません。

以上、ここまでをおさらいしましょう。

[動名詞の意味上の主語]

原則:所有格( 目的格 )

例外:意味上の主語=文全体の主語/一般の人

【2】動名詞の意味上の主語[発展編]

ここから、さらに話を掘り下げていきます。ここまでで、もうキツいって人はサラっと読み飛ばすくらいでOKです。

次の2つについて解説していきます。

・なぜ意味上の主語が所有格/目的格で2つ?

・日本語とのギャップ

上記の通りです。

・なぜ意味上の主語が所有格/目的格で2つ?

すでに説明した通り、動名詞には、意味上の主語は2つあります。「所有格」と「目的格」です。

なぜ2つあるのか?

実は次のような使い分けがあります。

・意味上の主語が代名詞→「所有格」

・意味上の主語が名詞→「目的格」

あくまで、好まれるだけです。よって、代名詞でも「目的格」が使われることはあります。

例 His father is proud of his(him) being a doctor.
(彼の父親は彼が医者であることを誇りに思っている)

あと、一応確認ではありますが、名詞の所有格は大丈夫でしょうか?意外と知らない人が多いので確認しておきましょう。

・Tomの主格:Tom

・所有格:Tom’s

・目的格:Tom

上記の通りです。

もしかしたら、目的格Tomがあまりピンときていないかもしれません。でも、次の例文を見たら納得できると思います。

例 She likes Tom.
「彼女はトムを好きです」

上記のように、目的語の位置にTomを置く場合は、“Tom”という形で起きますよね。なので、目的格はTomになるんです。

ちなみに、なぜ、名詞の場合は、所有格を使わないのか?

’sがなんか嫌ですよね。

Tom’sってなんか長いですし嫌ですよね。なので、所有格Tom’sじゃなくて目的格Tomにするんです。

一方で、代名詞の場合は、所有格hisなので、わずらわしい感じはしませんよね。なので、代名詞の場合は所有格が好まれます。

・日本語とのギャップ

クイズからいきましょう。

[クイズ]
お金を支払うのは誰?

Nancyは、Tomにお金を貸しています。そして、Tomを睨みつけて、
“I insisted on paying money.” と言いました。

答えは…Nancy。

このままだと、お金を支払うのは“I”であるNancyになってしまいます。というのも、payingの意味上の主語が書かれていません。
よって、意味上の主語が書いていないということは、全体の主語とイコールであることを示しています。よって、“I”であるNancyが支払うことになってしまうんです。

ここが日本語との違いです。

この状況で「私はお金を支払うことを主張した」と言った場合、日本語で考えれば、明らかにお金を支払うのは、Tomであるとわかりますよね。これは空気を読んで明らかですよね。日本語は空気を読む文化です。よって、わざわざ示す必要が無いんです。

一方、英語は違います。
英語は、様々な文化を持った人が使う言語です。したがって、空気が読めないことは多いのです。なので、しっかりと話し手が間違えのないように伝える必要があります。このような理由から、結果的に英語は厳密だなぁって思うことが多いんですよね。このような事情がわかれば、少しは英語の厳密さにも寛容になれるかもしれませんね。

【3】おわりに

以上、「動名詞の意味上の主語」について話していきました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、興味のある方はパンダ(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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