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【1】英熟語は「直訳」する

結論から言うと、ポイントは次の3つです。
・直訳すれば良い
・似た英熟語をまとめて覚える
・型で意味を抽象化する
上記の通りです。
ひとつひとつ説明していきますね。
1-1.直訳すれば良い
英熟語は「直訳」するのがコツです。
なぜならば、英熟語は、それぞれの英単語は簡単なものだからです。
論より証拠ということで、具体例を挙げましょう。
・throw away:「投げ捨てる」
直訳「遠くへ投げる」
・put aside:「をたくわえる」
直訳「脇へ置いておく」
・look after:「の世話をする」
直訳「〜の後を見る」
このように、英熟語は直訳するだけです。
ただ闇雲に丸暗記するよりも、ずっと覚えやすくなります。
1-2.似た熟語をまとめて覚える
似たような英熟語は、まとめて覚えるのがコツです。
例を挙げましょう。
・put off 〜 :「〜を延期する」
・call off〜:「〜を中止する」
まぎらわしいですよね。
でも、直訳して覚えれば大丈夫です。
put offは「離れたところ(off)に置く(put)」です。
たとえば、本来は10月17日に野球の試合をやる予定でしたが、雨で、10月17日とは離れた10月21日に置くイメージです。
call off は、野球の「コールドゲーム」のことです。これは途中で試合を中止することですよね。
このように、似た英熟語はまとめて覚えるのがコツです。
1-3.型で意味を抽象化する
英語は型で意味を抽象化することができます。
なぜならば、英語は型が重要視されているので、結果的に、同じ型をしていれば、だいたい同じ意味になる傾向があるからです。
例を挙げましょう。
□hope for〜: 〜を望む
□long for〜 :〜を熱望する
□wish for〜: 〜を望む
□ask for〜: 〜を求める
□beg for〜: 〜を乞う
□call for〜: 〜を要求する
□cry for〜: 〜を求めて叫ぶ
このように同じ型に着目する事で、丸暗記から脱却されます。
さらに、未知の単語も推測することが可能です。
たとえば、次のような英文。
He yearns for a fashionable life.
「彼はおしゃれな生活に憧れている」
yearnはちょっと難しい単語ですよね。でも、「V+for〜」の型をしているから「〜を望む」かなと推測できるわけです。
このように、型で意味を抽象化することができます。
【2】英熟語の勉強法(3つのポイント)

結論から言うと、次の3つがポイントです。
・1ヶ月1000熟語勉強法
・まずは「英語→日本語」を覚える
・見て覚える
上記の通りです。
ひとつひとつ説明していきますね。
2-1.1ヶ月1000熟語勉強法
1ヶ月で1000の英熟語を覚えます。
具体的には、1日200個ペースで5日間で一周です。それを6回繰り返して、5日間×6回=30日間です。
具体的には、次のように進めていきます。
1日目:1〜200英熟語
2日目:201〜400英熟語
3日目:401〜600英熟語
4日目:601〜800英熟語
5日目:801〜1000英熟語
6日目:1〜200英熟語
7日目:201〜400英熟語
……
29日目:601〜800英熟語
30日目:801〜1000英熟語
このように、短期間で同じ英熟語に何回も触れるようにします。そうすることで、記憶に残りやすくなります。
実際、僕はこの方法を実践してうまくいっていますし、僕の生徒もまた、この方法をやって成果が出ています。
なので、ぜひ、この方法を活用してみてください。
2-2.まずは「英語→日本語」を覚える
英熟語を覚えるときは、まずは「英語→日本語」を覚えます。
なぜならば、「日本語→英語」を覚えるのは、かなりのエネルギーが必要だからです。
実際、3〜5倍のエネルギーがかかると言われています。
なので、まずは「英語を見て日本語が言える」レベルに持っていきます。
そして、ひと通りできるようになったら、「英語→日本語」にトライしていきます。
また、英単語の場合は「英語→日本語」だけで十分ですが、英熟語の場合は「日本語→英語」も言えるようにした方が良いです。
なぜならば、英熟語は次のような空所補充問題がよく出題されるからです。
There is no ( ) in discussing it any further.
「もうこれ以上議論しても意味がない」
⑴use ⑵sense ⑶means
答えは、⑴useです。
なぜならば、There is no use (in) doing:「~してもむだだ」という熟語があるからです。ちなみに、直訳すると「〜することの中には役立ちがない」です。
このように、英熟語は空所補充問題などで問われやすいので、「日本語→英語」もできるようにしておく必要があります。
2-3.見て覚える
英熟語は、「見て覚える」のがポイントです。
なぜならば、暗記できるかどうかは、どれだけ短期間で複数回、その英熟語に触れるかが大切だからです。
実際、書いて覚えている人が多いのですが、それだと、あまりにも時間がかかりすぎます。
先に紹介した「1ヶ月1000英熟語の勉強法」を実践するには、見て覚えることが必要になります。
【3】おわりに
いかがでしたか?今回は「英熟語の勉強法」を紹介していきました。
ここまでをおさらいしましょう。
・直訳すれば良い
・似た英熟語をまとめて覚える
・型で意味を抽象化する
・1ヶ月1000熟語勉強法(1日200個ペース)
・まずは「英語→日本語」を覚える
・見て覚える
努力も大切ですが、それと同時に工夫していくことも大切です。
英単語の学習はしているけど、英熟語の学習をしない学生は多いです。しかし、英熟語は覚えたら、そのままテストに出るということも多いです。それに英単語と違い、英熟語は各単語が簡単なので、その熟語を知らないと、未知の英熟語だと気づきもできません。なのでしっかりと英熟語の勉強をする必要があります。
英語学習の目的が何であれ、英熟語は絶対に必要になってくる知識です。そんな英熟語を覚える作業を出来るだけ効果的に効率よく学べることができれば、皆さんの勉強もより良いものへとなっていくと思います。
ぜひ、今回の記事を参考にして、英熟語の学習を一気に進めましょう。
Good luck!
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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