【0】動画で解説
【1】時制の一致とは?
時制の一致とは、主節の時制が過去形になると、従属節の時制もそれに対応して過去形になるというルールです。
論より証拠、例文で確認していきましょう。
1.現在形→過去形
I think that she is angry.
(私は彼女は怒っていると思う)
↓ 主節のthinkを過去形にすると…
I thought that she was angry.
(私は彼女は怒っていると思った)
主節のthinkを過去形(thought)することで、従属節のisも過去形(was)になっていますよね。
2.過去形→過去完了形
I think that she was angry.
(私は彼女は怒っていたと思う)
↓ 主節のthinkを過去形にすると…
I thought that she had been angry.
(私は彼女は怒っていたと思った)
主節のthinkを過去形(thought)することで、従属節のwasも過去のさらに過去、つまり、大過去(had been)になっていますよね。
【2】時制の一致の例外
次のような「時の経過と共に変化しないもの」の場合には、時制の一致を受けません。
[時制の一致を受けない場合]
時の経過とともに変化しないもの
1.不変の真理
2.現在も変わらないこと
3.ことわざ
4.歴史上の事実
5.仮定法
上記のとおり。
1.不変の真理
We learn that water boils at 100 degrees.
(私たちは水が100度で沸騰することを学ぶ)
↓ 主節のlearnを過去形にすると…
We learned that water boils at 100 degrees.
(私たちは水が100度で沸騰することを学んだ)
learnがlearnedで過去形になっても、boilsはboiledと過去形になっていないですよね。というのも、「水が100度で沸騰する」のは不変の真理だからです。
2.現在も変わらないこと
I think that he is a teacher.
(私は彼が先生であると思っている)
↓ 主節のthinkを過去形にすると…
I thought that he is a teacher.
(私は彼が先生であると思った)
thinkがthoughtで過去形になっても、isはwasと過去形になっていないですよね。というのも、「彼が先生である」というのは現在も変わらないからです。
3.ことわざ
He says that time is money.
(彼は時は金なりだと言います)
↓ 主節のsaysを過去形にすると…
He said that time is money.
(彼は時は金なりだと言った)
saysがsaidで過去形になっても、isはwasと過去形になっていないですよね。というのも、「時は金なり」ということわざは、現在も変わらないからです。
4.歴史上の事実
We learn that the World War 2 ended in 1945.
(第二次世界大戦が1945年に終わったこと学びます)
↓ 主節のlearnを過去形にすると…
We learned that the World War 2 ended in 1945.
(第二次世界大戦が1945年に終わったこと学んだ)
learnがlearnedで過去形になっても、endedはhad endedと過去完了形になっていないですよね。というのも、「第二次世界大戦が1945年に終わった」のは歴史上の事実だからです。
5.仮定法
He says if he were a bird he could fly to her.
↓ 主節のsaysを過去形にすると…
He said if he were a bird he could fly to her.
saysがsaidで過去形になっても、wereやcould flyは過去完了形になっていないですよね。というのも、過程の話は時の経過と共に変化しないですよね。
以上、『時制の一致』について、解説していきました。
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