こういう疑問に答えます。
この記事の対象者
・独学でTOEICの勉強をしたい人
・TOEIC初心者
この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。現在は、TOEICの勉強・研究に力を入れています。
Contents
【1】独学でやるTOEIC勉強法(準備編)
TOEICの独学の勉強法として、まずは、次の5つを確認していきましょう。
・TOEICのテストを知る
・自分の実力確認
・目標と期限の設定
・計画作成
・テキストを準備
ひとつひとつ確認していきますね。
1-1.TOEICのテストを知る
まずはTOEICのテストを知ることが大切です。何事もそうですが、敵を知って初めて対策を練ることができるのです。
TOEICはリスニングとリーディングセクションに分かれて、それぞれの問題数と種類は次の通りです。
リスニングセクションは、パート1〜4で構成される。
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part2 | 応答問題 | 25問 |
Part 3 | 応答問題 | 39問 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
合計 | 100問 |
リーディングセクションは、パート5〜7で構成される。
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
Part 7 | 長文読解問題 | 54問 |
合計 | 100問 |
200問を120分で解きます。リスニングセクションがおよそ45分で、残りの75分間がリーディングセクションです。
1-2.自分の実力を知っておく
次に、自分の実力を知っておくことが大切です。敵と自分の現在の実力とのギャップを確認する事で、効果的な計画を立て勉強をすることができるからです。
具体的には、TOEIC公式問題集を使うと良いです。実はTOEICには過去問が存在しません。なので、模試問題集をやる必要があるのですが、TOEIC公式問題集はTOEICのテストを作成している会社が作成しているので、最も本番の試験に近いです。なので、TOEIC公式問題集で自分の実力を確認します。
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1-3.目標と期限の設定
自分の実力を知ったら、次は目標と期限を設定していきます。なぜならば、闇雲にやってもダラダラやることになるからです。
一般的に、100点あげるのに250時間程度と言われています。ですから、100点上げるには、3ヶ月間くらいは見積もった方が良いと思います。
おすすめは、3ヶ月後くらいを目処に100点をアップさせる目標が現実的でモチベーションを維持できるかなと思います。無茶すぎる目標は、現実とのギャップからやる気を失いやすいものです。
1-4.計画作成
目標を決めたら、次は計画の作成です。基本的には次の3手順でやるのが王道です。
・知識(英単語、英文法)
↓
・パターンの理解
↓
・パターンに慣れる
たとえば、3ヶ月計画であるならば、それぞれ1ヶ月ペースで進めていくと良いです。
TOEICはパターンがある程度決まっています。
たとえば、Part4の広告のパターンは次のようになります。
・導入
↓
・自慢話、特典
↓
・問い合わせ先
このようなパターンを知っていると、リスニングも聞き取りやすいです。
実際、TOEICの900点を超える人の多くは最初の一文を読んだだけで、その後にどのような展開が来るのか予想できています。
なので、TOEIC攻略の鍵はパターンを理解して慣れることです。
1-5.テキストを準備
最後はテキストの準備です。
教材は、大きく次の2つの教材に分かれます。
・紙の教材
・アプリ
それぞれの特徴は次の表の通りです。
紙の教材を使って学ぶのであれば、次のシリーズの教材がおススメです。
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アプリを使って学ぶのならば、次のアプリがおすすめです。
もし、どちらかで迷っているならば、アプリを使った「スタディサプリTOEIC」がおすすめです。
若干、お金はかかるものの、効率よく効果的に学べるのはアプリのほうです。
スタディサプリTOEICに関しては次の記事にまとめているので、ご参照ください。
http://english-lab-japan.com/archives/2049
以上、ここまでをおさらいしましょう。
〈TOEICの独学勉強法〉
・TOEICのテストを知る
・自分の実力確認
・目標と期限の設定
・計画作成
・テキストを準備
【2】TOEICの独学勉強法(具体編)
結論から言うと、次の通りです。
・本文を中心にやる
・精読をする
・シャドーイングと音読
ひとつひとつ説明していきますね。
2-1.本文を中心にやる
TOEICの勉強は、本文を中心にやることです。
なぜならば、TOEICは本文さえ聞ければ読めれば満点を取れるテストだからです。受験英語のような知恵を問う問題は出されません。
TOEICの勉強をしてもなかなか点数が伸びない人は、解答の根拠の該当箇所をちょろっと確認するだけだからです。
なので、TOEICでは本文を中心に勉強していきます。
2-2.精読をする
独学勉強法の2つ目のポイントは、精読をすることです。
精読の対するものとして、速読やスキャニングがあります。
これらはおすすめしません。
なぜならば、速読をしようと急いで読めば内容が曖昧で、逆に読むのが遅くなり、正確性も落ちます。また、最近のTOEICの試験では、内容を理解せず該当箇所だけ探してサクッと答えれる問題はなくなってきました。
なので、速読やスキャニングではなく、精読することが大切です。
2-3.シャドーイングと音読
独学勉強法の3つ目のポイントは、シャドーイングと音読です。
具体的には、次の通りです。
・リスニングセクション:シャドーイング
・リーディングセクション:音読
シャドーイングというのは、音声に少し遅れて発音することです。
このようにすることで、リスニングの集中力が高まります。
実際、ただ聞いているだけだと、いつのまにか意識が違うところにいってしまいがちです。
なので、シャドーイングをすると良いです。
ちなみに、シャドーイングは口パクでもOKです。
というのも、シャドーイングは初学者にとっては結構難しいからです。
リーディングセクションでは、音読をすると良いです。
音読のコツは次の通りです。
・構文を意識しながら読む
・意味内容を意識しながら読む
・声を大きくして読む必要なし
音読は別に声を大にして読む必要はありません。喫茶店で読めるくらいの音量で大丈夫です。
【3】おわりに
以上、TOEICの独学勉強法について解説していきました。
ぜひ、今回紹介した勉強法を参考にして、目標点数を突破していただけたら幸いです。
・TOEICのテストを知る(120分200問)
・自分の実力確認(TOEIC公式問題集の活用)
・目標と期限の設定(3ヶ月で100点が目安)
・計画作成(知識→パターン理解→慣れの3手順)
・テキストを準備(スタディサプリTOEICがおすすめ)
・本文を中心にやる(本文さえできれば満点狙える)
・精読をする(速読やスキャニングはダメ)
・シャドーイングと音読(口パク×ボソボソ)
【今回紹介した教材】
紙の教材を使って学ぶのであれば、次のシリーズの教材がおススメです。
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アプリを使って学ぶのならば、次のアプリがおすすめです。
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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