こういった疑問に答えます。
✔本記事の対象者
・これから勉強を始める受験生
・勉強しているけど効果が出ない受験生
・生徒に的確な参考書を紹介したい先生
この記事を書いている僕は、35歳で英語講師として15年以上指導。英語講師としての知識・技術を磨くために、書店にある大学受験の英文法の本には、すべて目を通しています。
今回は、その中から厳選した参考書・問題集を紹介していきます。
【1】おすすめの大学受験の英文法参考書
大学受験の英文法参考書は、大きく次の3つに分かれます。
・参考書
・問題集
・ランダム問題集
上記のとおり。
基本的には、参考書で理解して、問題集で確認して、ランダム問題集で仕上げていくのが王道の勉強法です。
英文法の勉強法については、次の記事で詳しく書いているので、そちらをご参照ください。
では、それぞれのおすすめの参考書を紹介していきましょう。
【2】大学受験の英文法(参考書編)
参考書は次の6冊です。
・中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
・大岩のいちばんはじめの英文法
・世界一わかりやすい英文法の授業
・深めて解ける!英文法 INPUT
・総合英語 Evergreen
・ロイヤル英文法
上記のとおり。
下にいくほどレベルが上がっていく感じです。
ひとつひとつ解説していきますね。
2-1.中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
中学3年分の全文法をおさらい
中学1〜3年で教わる英文法をイラスト付きで丁寧に解説してくれる一冊です。解説は手書き風のポップな感じで、ビジュアル的にも取り組みやすい。また、1回分はたったの2ページであり、サクサクと進めることができます。具体的な構成は、構成は見開きページで左ページに用語解説、右ページに練習問題です。さらに、英文の読み方がわかるCDが付いていたり、無料解説動画も付いています。なので、中学の英語でつまづいていて、本当に英語嫌いの人にはおすすめです。
価格 | ¥2,530 |
ページ数 | 327ページ(大型本) |
出版社 | 学研プラス |
著者 | 山田信彦 |
対象者 | 中学レベルがヤバい人 |
必要期間 | 1週間 |
レベル |
2-2.大岩のいちばんはじめの英文法
高校1年の基礎レベルをサクッと!
本書は、高校の英文法が超苦手な人におすすめです。レベルとしては高校1年の基礎レベルです。東進ハイスクールの名物講師による、会話口調の解説なので、その場で授業を受けている感覚で読み進めていくことができます。また、カラフルでデザイン・レイアウトが見やすいので、飽きずにサクサクと進めていけます。
価格 | ¥1,100 |
ページ数 | 230ページ |
出版社 | ナガセ |
著者 | 大岩秀樹 |
対象者 | 高校の英文法が超苦手な人 |
必要期間 | 2週間 |
レベル |
2-3.世界一わかりやすい英文法の授業
英語を楽しく学べる!
本書は、丸暗記ナシで「なぜそうなるのか」を徹底解説してくれます。内容は受験レベルでありながら、個々の文法ルールの解説ではなく、ルールの成り立ちを根本から教えてくれます。網羅性は低いので、英語を好きになりたいって人が、まず最初に読みたい参考書です。
価格 | ¥1,650 |
ページ数 | 272ページ |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 関正生 |
対象者 | 英語が嫌いな人 |
必要期間 | 1週間 |
レベル |
2-4.深めて解ける!英文法 INPUT
とてもわかりやすく網羅されている!
本書は、丸暗記なしの英文法の「根っこ」を開設することがコンセプトにされています。それでいて、基礎から発展まで網羅生が高いです。そのせいで、かなり分厚い参考書なので、持ち運びには不便なのが欠点です。イラストや図解が豊富でフルカラーなので、ビジュアル的に見やすいです。さらに、要点ハンドブック付きなので、試験の前の見直しや持ち運びに便利です。
価格 | ¥1,650 |
ページ数 | 506ページ |
出版社 | 学研プラス |
著者 | 成川博康 |
対象者 | 基礎から発展まで学びたい人 |
必要期間 | 2〜3ヵ月 |
レベル |
2-5.総合英語 Evergreen
英文法の王道の参考書!
英文法の「なぜ?」を丁寧に解説。先に説明した「深めて解ける」と同様に、丸暗記なしの英文法の解説です。違いは、Evergreenの方が淡々と説明しているイメージです。また、基本→理解→深めるの3部構成で解説されていきます。
価格 | ¥1,672 |
ページ数 | 672ページ |
出版社 | いいずな書店 |
著者 | 川崎芳人等 |
対象者 | 基礎から発展まで学びたい人 |
必要期間 | 3ヵ月 |
レベル |
2-6.ロイヤル英文法
辞書のような参考書!
「深めて解ける!」や「Evergreen」と比べて、淡々と本質を交えて解説されていく。無駄な遠回しな表現がなく、できる限り少ない文字で解説していく感じです。まさに辞書のような解説です。なので、英文法に自信のある人や辞書代りに使うのにおすすめです。
価格 | ¥1,980円 |
ページ数 | 896ページ |
出版社 | 旺文社 |
著者 | 綿貫陽等 |
対象者 | 英文法を制したい人 |
必要期間 | 3ヵ月 |
レベル |
上記のとおり。
基本的には、自分のレベルに合わせて購入していくのがおすすめです。
最終的には、「深めて解ける!」か「Evergreen」までたどり着ければ良いのかなと思います。
もし、このどっちかで迷っているならば、僕のおすすめは「深めて解ける!」です。こちらの方が読みやすいですし、楽しく勉強できると思います。
【3】大学受験の英文法(問題集編)
問題集は次の5冊です。
・英文法レベル別問題集シリーズ
・関正生の英文法ポラリスシリーズ
・Next Stage
・Vintage
・深めて解ける!英文法 OUT PUT
上記のとおり。
下にいくほどレベルが上がっていく感じです。
ひとつひとつ見ていきましょう。
3-1.英文法レベル別問題集シリーズ
超基礎〜超発展まで!
本書はレベル別は1〜6まであり、自分のレベルに合わせてスタートできるのがコンセプトになっています。ただし、1冊の網羅生はかなり低いので、レベル3だけやるとかではなく、レベル3〜5までやるっていう感じのやり方でなければダメです。
価格 | ¥838 |
ページ数 | 132ページ |
出版社 | ナガセ |
著者 | 安河内哲也 |
対象者 | 基礎から学んでいきたい人 |
必要期間 | 1冊1ヵ月 |
レベル |
3-2.関正生の英文法ポラリスシリーズ
厳選された英文法問題集!
基礎レベルはなく標準からスタートしています。実際、基礎レベルに関しては、問題を解くというよりも、先に紹介した参考書で確認するのが、僕もベストだと思います。そして、本書の1番の特色は試験に出るものだけに厳選されていることです。後ほど紹介するNext stageなどは網羅性が高いものの、「試験にそれはほぼ出ないよね?」ってものがあります。なので、まずは大切なポイントから学んでいきたいって人にはおすすめです。また、先のレベル別シリーズと違い、そのレベルごとに必要なポイントは網羅されているので、無理して、すべてのシリーズをやる必要はないです。
価格 | ¥1,320 |
ページ数 | 308ページ |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 関正生 |
対象者 | 標準〜発展レベルの人 |
必要期間 | 1冊2ヵ月 |
レベル |
3-3.Next Stage
王道の英文法参考書!
受験生ならば、Next stageを知らない人はいないと思います。それくらい王道の参考書です。網羅生はかなり高く、左ページに問題で右ページに解答・解説があり、サクサクと進めることができます。ただし、解説が非常に簡潔なので、参考書は必須です。
価格 | ¥1,463 |
ページ数 | 511ページ |
出版社 | 桐原書店 |
著者 | 瓜生豊等 |
対象者 | 文法を網羅したい人 |
必要期間 | 3ヵ月 |
レベル |
3-4.Vintage
Next stageと同じ!
基本的には、Next stageと構成もレベルも網羅生も代わり映えはありません。なので、もしどちらかで迷うならば、僕的には、こういう場合は王道の問題集でいくべきであり、Next stageがおすすめです。ここでは紹介していない「スクランブル」や「アップグレード」などもほぼ変わらないので、これらで迷うのであれば、Next stageがおすすめです。
価格 | ¥1,400 |
ページ数 | 608ページ |
出版社 | いいずな書店 |
著者 | 篠田重晃等 |
対象者 | 文法を網羅したい人 |
必要期間 | 3ヵ月 |
レベル |
3-5.深めて解ける!英文法 OUT PUT
網羅性が半端ない!
本書は参考書で紹介した「深めて解ける!英文法 INPUT」の問題集バージョンです。なによりの特色は網羅生が文法問題集の中で、最も高いです。解説もかなり詳しいので、本当に文法問題を極めたい人におすすめです。ただし、それなりの覚悟が必要であり、途中で挫折する人が多いです。事実、僕の生徒にも、途中で挫折してしまう人を何人も見てきました。
価格 | ¥1,980 |
ページ数 | 731ページ |
出版社 | 学研マーケティング |
著者 | 成川博康 |
対象者 | 英文法問題を極めたい人 |
必要期間 | 4ヵ月 |
レベル |
以上、英文法の問題集を紹介しいきました。もし、迷っているならば、「関正生の英文法ポラリスシリーズ」がおすすめです。
【4】大学受験の英文法(ランダム問題集編)
最後の仕上げとして、ランダム問題集です。
ちなみに、ランダム問題集をやる必要はあるのか?って思うかもしれませんが、必要有りです。というのも、単元別にやっていると「今は受動態の単元だから、受動態が答えだな」とわかってしまうからです。
なので、ランダムの問題を解くことで「どの単元が問われているのか?」を特定する力を身につけます。
ランダム問題集は次の2冊です。
・英文法ファイナル問題集
・英文法ファイナル演習ポラリス
ひとつひとつ説明していきますね。
4-1.英文法ファイナル問題集
王道のランダム問題集!
実際、ランダム問題集はあまり出版されていません。なので、王道と言っても、そもそもがあまりないって感じです。また、実際には、あまりランダムな問題集とは言えず、ある程度、単元ごとに偏ってしまっているのが残念です。しかし、そもそもの文法ランダム集が少ないので、こちらをおすすめせざるを得ないのが現状です。また、標準編と実践編がありますが、標準編だけで良いと思います。
価格 | ¥1,210 |
ページ数 | 208ページ |
出版社 | 桐原書店 |
著者 | 瓜生豊等 |
対象者 | 最後の総仕上げをしたい人 |
必要期間 | 1ヵ月 |
レベル |
4-2.英文法ファイナル演習ポラリス
新品価格 |
新しい英文法ランダム問題集!
本書は、2019年11月19日に発売され、新しい英文法のランダム問題集です。これは前述したポラリスの問題集のランダムバージョンであり、やはり受験によく出る必須のポイントに絞っています。標準、応用、発展の3つのレベルに分かれており、自分の志望大学に合わせて購入すると良いです。
価格 | ¥1,320 |
ページ数 | 256ページ |
出版社 | KADOKAWA |
著者 | 関正生 |
対象者 | 最後の総仕上げをしたい人 |
必要期間 | 1ヵ月 |
レベル |
以上、2冊のランダム文法問題集を紹介していきました。個人的には後者の「英文法ファイナル演習ポラリス」がおすすめです。
【5】スタディサプリもおすすめ
最後におすすめするのは、「スタディサプリ」です。
こちらは、オンラインで動画を使って学ぶというものです。やはり、動画で学んだ方が効率がいいです。
もちろん、料金は参考書よりも高額にはなってしまうものの、効率よく学びたいのならば、動画を使うのがおすすめです。なんせ、受験生には時間がありませんからね。多少のお金よりも時間を優先させたほうが良いです。
担当講師は、関正生講師であり、すでに問題集のところでも出てきた「ポラリス」シリーズの著者です。動画の授業も書籍同様に、丸暗記なしのわかりやすい授業です。
無料体験もあるので、ぜひ試してみるといいと思います。
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