丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
TOEIC

【TOEIC Part7】リーディングを速く読むコツ|英文は「遠くから読む」と読みやすくなる

TOEICの試験会場で周りを見ていると、リーディング中に問題冊子へかなり顔を近づけている人を見かけます。

おそらく本人は、近づこうと思って近づいているわけではありません。

夢中になればなるほど、自然と英文に近づいてしまう。

これは勉強しているときにも起こります。

  • 英文が難しい。
  • なんとか理解したい。
  • 時間もない。
  • 集中して読む。

すると、いつの間にか前のめりになって、英文と目の距離がどんどん近くなっている。

TOEIC本番では特に起こりやすいと思います。

そこで僕が意識してほしいのが、

物理的に英文から少し離れて読むことです。

集中するほど「近く」なってしまう

難しい英文を読んでいるときほど、僕たちは英文に食いつくように読んでしまいます。

  • 「この単語は何だ?」
  • 「このthatはどこにかかっている?」
  • 「主語はどこだ?」
  • 「あと何分しかない」

一生懸命読もうとするほど、問題冊子に顔が近づいていく。

すると、物理的にも視界に入る範囲が狭くなります。

もちろん、TOEICでは細部まで正確に読むことが大切です。

僕自身、リーディングでは構文をしっかり取ることを重視しています。

  • Sはどこか。
  • Vはどこか。
  • 何が何を修飾しているのか。
  • どこからどこまでが一つのかたまりなのか。

ここを曖昧にして「なんとなく読む」のはおすすめしません。

ただし、

細部をしっかり見ることと、英文に顔を近づけることは別です。

むしろ、構文を取るからこそ少し離れて全体を見ることも大切です。

少し離れると英文の「形」が見えてくる

たとえば、

The company decided to postpone the launch of its new product because of unexpected technical problems.

という英文。

一語一語に顔を近づけるように読んでいると、

The company…

decided…

postpone…

launch…

と、意識が一つ一つの単語に向かいやすくなります。

そこで、少し物理的に離れて英文全体を見てみます。

すると、

The companyがS、decidedがV。

そして、

to postpone the launch of its new product

がdecidedの目的語となるto不定詞。

さらに、

because of unexpected technical problems

が「予期せぬ技術的な問題のために」という理由を付け加えています。

つまり、

[The company]S [decided]V [to postpone the launch of its new product]O [because of unexpected technical problems]M

という英文全体の構造が見えてきます。

大切なのは、単語をぼんやり眺めることではありません。

構文は細かく、正確に取る。
そのうえで、物理的に少し離れて、その構造全体を一つの視界に入れる。

近くで一つ一つの単語を見るだけではなく、

「ここがSで、ここがVで、ここまでがO。そして最後に理由が付いている」

と英文全体を俯瞰する。

細部を正確に見る「虫の目」と、構文全体を捉える「鳥の目」。

この両方を持つことが大切です。

絵も近すぎると全体が見えない

大きな絵を想像してみてください。

目の前まで近づけば、

  • 「ここは赤い」
  • 「ここに細い線がある」
  • 「こんな筆の使い方をしている」

という細部はよく見えます。

でも、

何の絵なのかは分かりにくくなります。

数歩後ろに下がる。

すると、

「ああ、こういう絵だったのか」

と一瞬で分かる。

英文もこれに近いと思います。

単語、文法、構文という細部を見ることは大切。

でも、ときどき距離を取って、

「結局、この文は何を言っているのか?」

と全体を見る必要があります。

Part 7では「近づきすぎ」に注意

特にPart 7の後半です。

  1. 残り時間が少なくなる。
  2. 長文がまだ残っている。
  3. 焦る。
  4. なんとか読もうとする。
  5. 問題冊子に顔が近づく。
  6. 一語一語を必死に追いかける。
  7. 意味が分からなくなる。
  8. 戻って読む。
  9. さらに時間がなくなる。

こういう悪循環に入ってしまうことがあります。

試験会場でリーディングをしている人を見ると、問題冊子にかなり顔を近づけて読んでいる人は珍しくありません。

それだけ集中しているとも言えます。

ただ、

夢中になることと、視野を狭くすることは違います。

時間がないときほど、一度姿勢を確認してみる。

問題冊子から少し距離を取る。

そして、英文を少し広い範囲で見る。

それだけでも読み方が変わることがあります。

「虫の目」と「鳥の目」を物理的にも使い分ける

英文を読むときには、

虫の目と鳥の目の両方が必要です。

虫の目で、

単語を見る。

文法を見る。

構文を見る。

修飾関係を見る。

そして鳥の目で、

文全体を見る。

段落を見る。

文章全体を見る。

これは単なる考え方の話だけではありません。

実際に身体を少し引いてみる。

物理的に英文との距離を取ってみる。

それによって、自分の意識も細部から全体へ切り替えやすくなります。

読めないときほど、あえて離れてみる

僕たちは読めないときほど、英文に近づきます。

  • もっと集中しよう。
  • もっと細かく見よう。
  • もっと頑張って読もう。
  • そう思って、どんどん前のめりになる。

でも、そこで逆のことをしてみてください。

少し離れる。

姿勢を戻す。

英文全体を視界に入れる。

構文をしっかり取りながらも、鳥のように全体を見る。

TOEIC本番では、夢中になればなるほど問題冊子との距離が近くなりがちです。

だからこそ、ときどき自分の姿勢を確認してみてください。

「今、英文に近づきすぎていないか?」

近くから細部を見る。

遠くから全体を見る。

この距離感を意識するだけでも、英文の見え方は変わってきます。

リーディングで行き詰まったときほど、

あえて英文から少し離れてみる。

ぜひ普段の勉強から試してみてください。

丸暗記ではなく、「読める力」を身につける

今回お話ししたように、リーディングでは単語の意味を一つ一つ追いかけるだけではなく、

構文を正確に把握しながら、英文全体を俯瞰して見る力

が大切です。

  • Sはどこなのか。
  • Vはどこなのか。
  • どこまでが目的語なのか。
  • 何が何を修飾しているのか。

こうした英文の骨組みが見えるようになると、知らない表現が多少含まれていても、英文全体の意味を捉えやすくなります。

僕が主催している「TOEIC CAMP」でも、この「丸暗記英語からの脱却」を大切にしています。

  • 単語や熟語をただ暗記する。
  • 問題を大量に解いて答えを覚える。
  • 解き方のテクニックだけを身につける。

そうではなく、

  • 「なぜこの意味になるのか」
  • 「なぜこの構造になるのか」
  • 「どうすれば初めて見る英文でも読めるのか」

というところまで理解して、TOEIC800点を目指していきます。

特にリーディングでは、今回お話ししたような構文把握・英文解釈も重視しています。

「単語は覚えているのに英文になると読めない」

「Part 7を読んでいると途中で意味が分からなくなる」

「いつも時間が足りず、最後まで解き終わらない」

という方は、単純に読むスピードだけの問題ではないかもしれません。

英文の構造を正確に捉え、それを一つのまとまりとして俯瞰できるようになる。

そのための力を一から身につけていくのが、3ヶ月でTOEIC800点を目指す「TOEIC CAMP」です。

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