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現役英語予備校講師ブログ
TOEIC

TOEIC Part5で伸び悩む人が見落としている本質——「文法問題」ではなく「構文把握の問題」である理由

多くの学習者が陥りがちな理解があります。

「Part5 = 文法問題」

大学受験英語の時にやったような、文法の4択問題。時制、仮定法、受動態、関係詞——そういった知識を問われるセクション。

確かに、間違いではありません。
実際、時制や仮定法、受動態といった文法事項を問う問題は出題されます。

でもね。

それだけだと思っていると、Part5は確実に伸び悩みます。

なぜなら、Part5の本質は「文法知識を持っているか」ではなく、「その知識を使って英文の構造を正しく把握できるか」だからです。

冷静に問題を分析していくと、多くの問題で本当に問われているのは、文法知識そのものではなく、構文把握の力であることが分かります。

ここを理解できるかどうかが、Part5で伸びるか停滞するかの分かれ目になります。

動画でサクッと解説

https://youtu.be/KQa-v6NLi6U

なぜ受験英語の感覚では通用しないのか

Part5で伸び悩む方に共通する特徴があります。それは、受験英語の延長の感覚で問題に向き合っていることです。

具体的には、次のような解き方をしています。

文全体を見ず、空所だけに意識が向く

文の骨組みを取らないまま選択肢を眺める

結果として、どれもそれっぽく見えて迷う

受験英語では、「正解の根拠を説明できるか」が重視されていました。時間をかけて論理を組み立てる解き方が評価されていたのです。

一方、TOEICはスピードと処理能力を問う試験です。限られた時間の中で、英文を瞬時に構造化し、正確に理解できるかどうかが試されます。

つまり、構文を取らずに考え始める解き方そのものが、TOEIC Part5の性質と根本的に噛み合っていないのです。

構文把握が必要な典例——品詞問題の裏側

次の問題を見てください。

The newly hired employee was praised for her ___ handling of customer complaints.

(A) efficient
(B) efficiently
(C) efficiency
(D) efficiently managed

いかにも「品詞問題」に見える典型例です。

ここで迷う人は、空所そのものだけを見て判断しようとしています。しかし、構文から見れば判断は極めてシンプルです。

構文の確認

まず、この文の骨組みを取ります。

The employee was praised

これが主語・動詞の中心構造です。

次に、for に注目します。これは前置詞なので、後ろには名詞句が続くはずです。

her ___ handling of customer complaints

このかたまり全体が for の目的語です。

では、この名詞句の中心語(核)は何でしょうか?

handling(名詞)です。

空所は、この handling という名詞を修飾する位置にあります。

必要な判断はこれだけ

この時点で確認すべきことは、次の2点だけです。

  1. 文の中心はどこか
  2. 空所は文のどの役割を担っているか

名詞を修飾できるのは形容詞なので、正解は (A) efficient になります。

ここで行っているのは「構文把握」

ここでやっているのは、品詞名を当てる作業ではありません。

文全体の構造の中で、空所がどんな役割を持っているかを確認しているだけです。

これが構文把握です。

文法問題も、構文と切り離されては出ない

誤解されがちですが、「Part5に文法問題がない」という話ではありません。

  • 動詞の形
  • 時制
  • 前置詞
  • 接続詞

こうした文法知識は、確実に必要です。

ただし、それらは単独の知識として問われるのではなく、構文を正しく取れるかどうかの中で問われます。

つまり、

  • 文法
  • 語彙
  • 品詞

これらはすべて、構文把握の中で同時に絡んでくる要素と考えた方が実態に近いのです。

Part5の出題比率の目安

あくまで目安ですが、Part5の出題は次のような割合で整理できます。

問題タイプ 割合
語彙問題 2〜3割
純粋な文法問題 2割前後
品詞問題 1〜2割
構文把握が強く関与する問題 4〜5割

特に重要なのは、最後の「構文把握が関与する問題」が、他のカテゴリと重なって出題される点です。

品詞問題に見えて、実は構文問題

文法問題に見えて、構文が取れていないと解けない

ここを理解できるかどうかが、Part5で伸びるかどうかの分かれ目です。

構文把握の力は、全パートに波及する

構文把握の力は、Part5専用のものではありません。

Readingでの効果

Part6・Part7で、文を速く・正確に読むための土台になります。

Listeningでの効果

聞こえた単語を追いかけるのではなく、「今、どんな構造の文が流れているのか」を瞬時に把握できるかどうかで、理解度は大きく変わります。

構文が取れるようになると、読む・聞くの両方が安定してきます。

私の講座について

私が提供している講座では、この構文把握をかなり徹底して扱っています。

文法項目を並べて覚えるのではなく、

英文をどう見て

どう文型を取り

どう意味を決めていくのか

このプロセスを、すべて動画で解説しています。

実際の英文を使いながら一文ずつ分解していくので、構文が苦手な方でも理解しやすい構成です。

Part5だけでなく、Reading・Listening全体の土台を固めたい方には、特に効果を実感しやすい内容になっています。

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パンダ先生
パンダ先生
では、今日はここまでにします。