Contents
【0】動画で解説
【1】否定の慣用表現
否定の慣用表現を一気に紹介していきます。
・by no means:「決して~でない」
・no 名詞 whatever:「全く~でない」
・never fail to :「かならず~する」
・do nothing but+原形: 「~してばかりいる」
・not 〜 until…:「…して初めて〜」
・it is not long before〜:「まもなく〜する」
・no longer:「もはや〜ない」
・not a +名詞:「ただひとつの〜も…でない」
では、ひとつひとつ説明していきますね。
・by no means
by no meansで「決して~でない」っていう意味です。
例 She is by no means beautiful.
「彼女は決して美しくない」
なぜ、by no means=「決して〜でない」って意味になるのか?
byは手段を表し、meansは方法なので、直訳すると…
「いかなる手段よっても~ない」
↓
「決して~ない」
って感じですね。
例文だと「いかなる手段によっても彼女は美しくない」→「彼女は決して美しくない」って意味になります。
・no 名詞 whatever
no 名詞 whatever で「全く~でない」って意味です。
例 I have no plans whatever.
「計画はまったくない」
このwhateverが無くても意味は通じますが、whateverをつけることで強調している感じです。
・never fail to :「かならず~する」
never fail to で「かならず~する」って意味です。
例 I never fail to write to her every week.
「私は彼女に必ず毎週手紙を書きます」
“fail to ”は「〜しない」って意味なので、“never fail to”は「〜しないことはない」→「必ず〜する」って意味になります。
「〜しないことはない」
↓
「必ず〜する」
・do nothing but+原形: 「~してばかりいる」
“do nothing but+原形 ” で 「~してばかりいる」って意味です。
例 They do nothing but complain.
「彼らは不平ばかり言う」
一応、このbutは前置詞で「〜以外」って意味です。だから、「〜以外は何もしない」→「〜してばかりいる」って意味になるんです。
なぜ、前置詞の後ろなのに原形なのか?
「等位接続詞butの性質が残っているから」です。
前置詞の後ろは名詞が普通ですが、等位接続詞の場合は前後は文法上同類じゃなければいけません。
なので、動詞の原形doと文法上同類じゃなきゃいけないので、原形なのです。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル3の問題(5段階)
They do nothing but complain.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) July 10, 2020
・not 〜 until…:「…して初めて〜」
“not 〜 until…” で「…して初めて〜」って意味です。
例 He didn’t know it until he received the letter.
「彼は手紙を受け取って初めてそれを知った」
“not 〜 until…”は直訳すると「…まで〜しない」なので、要するに、「…して初めて〜する」って意味です。
「…まで〜しない」
↓
「…して初めて〜する」
例文だと次のようになります。
「彼は手紙を受け取るまでそれを知らなかった」
↓
「彼は手紙を受け取って初めてそれを知った」
ちなみに、not〜untilは、よく強調構文と共に使われます。強調構文に関してはこちらをご参照ください。
では、先の例文を強調構文の形にしてみましょう。
例 He didn’t know it until he received the letter.
↓
It was not until he received the letter that He knew it .
「彼は手紙を受け取って初めてそれを知った」
この “it is not until〜that…”「〜して初めて…する」はほぼ熟語として扱われています。
it is not until〜that…:「〜して初めて…する」
例 It is not until you get sick that you realize the value of good health.
「病気になってはじめて健康の価値がわかる」
・it is not long before〜
“it is not long before〜 ”で「まもなく〜する」って意味です。
例 It will not be long before it rains.
「まもなく雨が降るだろう」
“it is not long before〜 ”は直訳すると、「〜する前まで時間は長くない」→「まもなく〜する」って意味になります。
「〜する前まで時間は長くない」
↓
「まもなく〜する」
例文も同様にして考えると…
「雨が降るまで時間は長くないだろう」
↓
「まもなく雨が降るだろう」
って感じです。
ちなみにこのitは「状況のit」です。
また、意味的な関係から、よく未来形のwillと共に使われます。
・no longer:「もはや〜ない」
“no longer” で「もはや〜ない」って意味です。
例 I can no longer wait.
「私はもはや待てない」
なぜ、no longer=「もはや〜ない」って意味になるのか?
longerはlongの比較級なので、「これ以上長くは待てない」→「もはや待てない」って意味になります。
ちなみに、no longerはnotと同じ意味になります。
・not a +名詞:「ただひとつの〜も…でない」
“not a +名詞” で「ただひとつの〜も…でない」って意味になります。
例 Not a cloud was in the sky.
「空には雲一つもなかった」
例 There was not a soul there.
「そこには人っ子ひとりいなかった」
これは完全に僕の推測ですが、notは副詞であり、名詞を否定しないので、イメージとしては、冠詞のa(1つ・1人)を否定しているイメージです。「1つも・1人もいなかった」って感じですね。
【2】☆ まとめ ☆
以上、「否定の慣用表現」についてまとめていきました。
ちなみに、「否定語を使わない否定の慣用表現」というのもあり、それは次の記事にまとめてあります。ご参照ください。
「否定の慣用表現」は結構たくさんありましたが、なるべく理由も加えて説明していったので、記憶しやすくなったのではないでしょうか?
熟語に限った話ではありませんが、丸暗記するのではなく、理解して勉強を進めていくことが、記憶しやすく応用力もつき、なによりも楽しく学べます。
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・by no means:「決して~でない」
・no 名詞 whatever:「全く~でない」
・never fail to :「かならず~する」
・do nothing but+原形: 「~してばかりいる」
・not 〜 until…:「…して初めて〜」
・it is not long before〜:「まもなく〜する」
・no longer:「もはや〜ない」
・not a +名詞:「ただひとつの〜も…でない」
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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