こんにちは、鬼塚英介です。
僕は英語講師として10年以上指導し、数百人以上の受験生を合格に導いてきました。
先日、次のようなツイートをしました。
英語をなんとなく聞き流す、逆にリスニング力が下がる。適当に聞く癖がついてしまう。故に英語を聞き流していたら、自然とリスニング力がつくなんてことはありえない。リスニング力を上げたいなら、しっかりと集中して短期間で取り組む。
実際、僕も聴き流してリスニング力をつけようと思いましたが、うまくいきませんでした。
しかし、しっかりと机に座ってリピーティングなどをすることで確実にリスニング力を身につけることができましたので、今日は自身の体験談とセットで、リスニング力について解説していきます。
リスニング力の伸び悩みから解放します。
【1】聞き流しは効果なし
結論から言うと、聞き流しをしても、リスニング力は伸びません。ただ勉強している感があるという自己満です。
聞き流しても、リスニング力は伸びない
実際、僕も、CNNのアプリで毎月1000円程支払って、およそ1年間ほど、暇さえあれば聞き流していましたが、効果はありませんでした。実際、TOEICのリスニングをほとんど聞き取ることができなかったのです。
このように、聞き流しには効果がありません。
【2】なぜ、聞き流しに効果はないのか?
さて、なぜ英語を聞き流しても効果がないのでしょうか?
これは、よくわからない英文をいくら聞いたところで、よくわからないままだからです。聞き取れない英語をいくら聞いたところで、「ごちゃごちゃ」と聞こえるだけです。
実際、僕がCNNを聞き流していた時も、ただごちゃごちゃ聞こえるだけでした。それは、10回以上聞いても変わりませんでした。
それに、ながら作業で聞いている以上、リスニングよりも別のことに集中してしまうからです。結局、ほとんど聞いていないという状況になります。
【3】聞き流しは全く効果がないのか?
今まで、聞き流しに効果はないと話してきたものの、聞き流しは補助的な役割としては、効果はあります。
聞き流しは補助的な役割
ダメなのは、聞き流しだけでリスニング力をつけようとすることです。そうではなくて、補助的な役割と割り切って、聞き流すと効果はあります。
つまり、机の上でしっかりと聞き取れるようになった英文を、何度も聞き流すことには効果があるのです。その場合は、しっかりと聞き取れでいる英文なので、何度も聞くことで復習になるのです。
「聞き取れる英文を聞き流す」ってことが大切です。
【4】広告のウソ
よく、英語教材のキャッチコピーには「毎日聞き流すだけでリスニング力が向上し、外国人と話せる」的なものがありますが、これは全くウソです。
実際、有名人が出てきて、外国の方と流暢に英語で話している場面が写されますが、それは、あくまで、きちんと勉強しているからです。その補助教材として、その教材を聞き流しているのです。
たしかに、その教材は使っていますが、あくまで補助教材として使っているだけなのです。その教材だけでリスニング力が伸びたわけではありません。
【5】補足
最後に、補足です。
リスニングの教材についての話です。
リスニングの教材は、自分が使う分野に合わせることが大切です。
自分が使う分野のリスニング教材を使う
どういうことかと言うと、例えば、TOEICのためにリスニング力を上げたいならば、教材は、TOEICの教材一択です。欲張って、先に挙げたCNNなどの教材に手を出さないことです。
というのも、会話の内容やスピードなど、それぞれによって異なってきます。できるだけ、それに慣らした方が効果的なのです。
別にスキマ時間で聞くものだから〜なんて言って、全く関係ない教材を聞き流しても、逆効果になるのです。
実際、僕もTOEICの対策をしているときは、TOEICの教材しか使わないことにしています。机の上で何度もリピーティングやシャドーイングした英文を歩きながら聞き流したりしているのです。
【6】☆ まとめ ☆
・聞き流しに効果はない
・聞き流しは補助的な役割
・自分が使う分野のリスニング教材を使う