進行形にできない動詞の必殺判別法

目安時間:約 7分

   動詞は大きく2種類に分かれます。「動作動詞」「状態動詞」です。このうち「状態動詞」は進行形にできない動詞なんです。   「そんなこと言われても…」ですよね。そうなんです。そもそも「状態動詞って何?」ですよね。現状の学校教育では、試験によく出る進行形にできない動詞を説明され、それの丸暗記を強いるっていうのが現状です。  
   でも、ある1つのポイントを知れば、そんな丸暗記をする必要がないんです。
 
 
【1】1秒後にやめれない→進行形にできない動詞
 
   進行形にできない動詞かどうかを見分けるたった1つのポイントは「1秒後にやれるかどうか」です。  
 
☆ポイント☆
1秒後にやめれない→進行形にできない動詞
 
   たったこれだけで、進行形にできない動詞を判別することが可能なんです。論より証拠ということで、例文で確認していきましょう。  
 
   He resembles his father.
   「彼は父親に似ている」
 
     いくら嫌だからって1秒後にやめれませんよね。だから、resembleは進行形にできない動詞なんです。is resembling なんてしてはいけません。さらに例を見ていきましょう。
 
  He likes dogs.
「彼は犬が好きです」  
 
   これも1秒後にやめれませんよね。好きなものは好きなのですから。よって、like は進行形にできない動詞なんです。 進行形にできる動詞も挙げていきましょう。 たとえば、run「走る」です。これは1秒後にやめれますよね。走るのをやめればいいだけですから。だから、runは進行形にできるんです。 同様にstudyやplayやwalkなども進行形にできる動詞なんです。
 
【2】tasteは進行形にできる?
 
   ここからは少しレベルを上げていきます。同じ動詞なのに意味によって進行形にできる・できないが変わってくる動詞です。 have は「食べる」と「持っている」って意味があります。例文で確認していきましょう。  
 
   He is having dinner.
   「彼は夕食を食べている最中です」  
 
   「食べる」って行為は1秒後にやめれますよね。だから、have「食べる」は進行形できる動詞なんです。
 
     He has two sons.
   「彼には2人の息子がいる」  
 
   これは1秒後にやめれませんよね。そんなことしたらあまりにも残酷です。よって、have 「持っている」は進行形にできない動詞なんです。 このように同じ単語なのに意味によって進行形にできる・できないが変わってきます。 まぁ、have くらいであれば学校でよく紹介されるので既に覚えているって人も多いでしょう。 では、tasteはどうでしょうか?tasteは「味がする」「味見する」って意味があります。例文で確認していきましょう。  
 
The apple tastes sour.  
「そのリンゴは酸っぱい味がする」  
 
   これを1秒後にやめることなんてできませんよね。だから、taste「味がする」は進行形にできない動詞です。一方、taste「味わう」はどうでしょうか?  
 
He is tasting the apple.
「彼はリンゴを味わっている」  
 
   これは1秒後にやめれますよね。だからtaste「味わう」は進行形にできる動詞なんです。ちなみに「ワインのテイスティング(tasting)」って言いますよね。 これを覚えている人は少ないのではないでしょうか?もし、覚えていたとしても他にも同じような例はあるのです。それをすべて覚えていくのは無理です。 ですから、みなさんは「1秒後にやめれない→進行形にできない動詞」って覚えてください。  
 
 
【3】進行形にできない動詞を進行形⁉︎
 
   ここからは応用に入っていきます。進行形にできない動詞を敢えて進行形にする場合があるんです。その場合は次の2つのうちのいずれかを示しています。  
 
① 「今だけ」を強調
② グイグイ進行中  
 
   まずは『① 「今だけ」を強調』から説明していきます。論より証拠ということで、クイズで確認していきましょう。  
 
[クイズ]
本当に親切なのはどっち?
⑴ You are kind. ⑵ You are being kind.  
 
   ⑴は現在形で書かれています。現在形は「いつも変わらないこと」でしたよね。よって、⑴は「昨日も今日も明日もいつも変わらずに親切」なんです。 次は⑵です。be動詞は1秒後にやめれませんから進行形にできない動詞です。にもかかわらず進行形にしているので、これは「今だけ」を強調しているんです。よって「(えっ、どうしたの?)あなたは今日はなんか親切ですね」って感じの意味なんです。よって、答えは⑴になります。 このように「今だけ」を強調する場合に敢えて進行形にするんです。    
 
 
【4】“I'm loving it.”に込められた思い
 
  “I'm loving it.”はある飲食店のキャッチコピーです。一度は聞いたことがあるはずです。そうです!マックのキャッチコピーですね。 進行形にできない動詞の説明をすると次のような質問をしてくる生徒がいました。『loveは進行形にできない動詞なのに、“I'm loving it.”はいいんですか?』   たしかに、loveは進行形にできない動詞です。1秒後にやめてと言われても無理ですよね。
   では、なぜマックはloveを敢えて進行形にしているのか? これが②の「グイグイ進行中」です。「あなたはますますマックを好きになっていく」って感じです。 まぁ、真相はキャッチコピーを作った人にしかわかりません。もしかしたら、「今だけ」を強調しているのかもしれません。まぁさんそんな自虐的なキャッチコピーは作らないと思うのですが…  
   以上、敢えて進行形にする場合を説明していきました。ただ、あまりこればっかり説明していると大原則の「1秒後にやめれない→進行形にできない動詞」が薄れてしまいそうです。こちらが大切です!  
 
☆ まとめ ☆
・1秒後にやめれない→進行形にできない動詞
・敢えて進行形→① 「今だけ」を強調  ② グイグイ進行中  
 

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管理人プロフィール

鬼塚 英介 / Eisuke Onituka
予備校講師 / 英語学習コーチ

1984年6月生まれ。北海道出身。

大学進学率1割以下(9割が専門学校や就職)の高校に入学。高3の10月から受験勉強を始める。最初に受けた模試の偏差値は39。現役での受験はセンター5割にも到達せず、志望大学は不合格。その後、ある英語の予備校講師と出会い、効率よい勉強法をすることで成績を劇的に上げられることを知る。

1年間の浪人生活で英語の偏差値は70を超え、地元の北海道大学に合格。大学1年の頃から学習塾、家庭教師、予備校講師などで指導スキルを磨き、独自の勉強法を確立する。

多くの人が英語は丸暗記の教科だと思い込んでいます。無味乾燥な知識の丸暗記から脱却し、「英語のなぜ?」に答え、英語の核心を理解し英語の実力を身につける。「英語は楽しい!」「わかった!」という感動を伝えていく。

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