英語で受動態を使う理由

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【1】主語を言いたくない場合

 

すでに説明したように英語で受動態を使う理由は次の2つです。

 

 ① 主語を言いたくない(言えない・いう必要がない)場合
   ② 主語と目的語を入れ替えたい場合

 

まずは「①主語を言いたくない場合」から説明していきましょう。

たとえば、「のび太がしずかちゃんが窓を割ってしまった場面を目撃した」という状況です。

しずかちゃんはショックから泣き崩れています。目撃したのはのび太だけです。のび太が先生に報告しなければいけません。

でも、次のようにはのび太としては報告しづらいですよね。

 

Shizuka broke the window.

 

こんなこと言ったら、チクったみたいでしずかちゃんから嫌われてしまいますよね。

できれば、主語のShizukaの部分を言いたくないですよね。

 

でも、だからといって“broke the window.”は主語がないからダメですよね。

英語には主語は命令文を除き書かなければいけませんからね。

 

ここで、受動態の登場です。

今回のように主語を言いたくない場合に受動態を使うんです。

受動態にすると次のようになります。

 

The window was broken.

 

こうすれば、主語のShizukaを言わないで、正しい英文を書くことができますよね。

このように主語を言いたくない場合に受動態が使われるんです。

 

 

【2】主語と目的語を入れ替えたい場合

 

次に2つ目の「主語と目的語を入れ替えたい場合」です。

今度は「のび太がスネ夫が窓を割ってしまった場面を目撃した」という状況です。

今回はチャンスです。

いつもイジメられているのび太としては、復讐のチャンスとばかりに先生に報告しにいきます。

 

Suneo broke the window.

 

たしかに、これでも「スネ夫が窓を割ったこと」は伝えられるのですが…。

実は英語にはエンドフォーカス(end-focus)というものがあります。

つまり、文末に焦点が当てられて、文末が強調されるんです。

 

日本語でも、「〜ベスト10」といった類の番組では10位から発表されていき、1位は最後に発表されますよね。

このようにうしろにいくほど強調されるんですよね。

 

話を戻しましょう。

ですから、“Suneo broke the window.”だとエンドフォーカスにより、文末の“the window”が強調されてしまうんです。

できれば、のび太としては“the window”じゃなくて“Suneo”を強調したいですよね。
つまり、主語と目的語を入れ替えたいですよね。

 

ここで受動態の登場です。

 

The window was broken by Suneo.

 

こうすれば、エンドフォーカスにより、Suneoが強調されますよね。

イメージとしては「窓が破られたんだよ、なんとびっくりスネ夫によってね」って感じです。

 

 

【3】主語と目的語を入れ替えたい場合2

もうひとつ、主語と目的語を入れ替えるパターンを見ていきましょう。

 

Summer follows Spring.

直訳すると「夏は春に従う」です。

つまり、「春の後に夏がやってくる」って意味です。

 

ところで、この英文って少し読みづらくないですか?

それもそのはず。時制軸で考えた時に夏→春って順番に読まないといけないからです。

 

できれば、「春→夏」の順に読みたいですよね。
つまり、主語のSummerと目的語のSpringを入れ替えたいですよね。

そこで、受動態にしてみましょう。

 

Spring is followed by Summer.

 

こうすれば、春→夏 の順番に読めるのでスムーズに読むことができますよね。

 

以上、英語の 受動態が使われる場面を見ていきました。

 

これが直接、試験に問われることはありませんが、受動態に対しての見方がかなり変わったと思います。

 

これからは、「主語を言いたくないんだなぁ」とか「エンドフォーカスで強調しているんだなぁ」など受動態を見たときに、

その英文を深く読めますね。

 

☆まとめ☆

英語で受動態を使う理由

 

① 主語を言いたくない(言えない・いう必要がない)場合
② 主語と目的語を入れ替えたい場合

 

 

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管理人プロフィール

鬼塚 英介 / Eisuke Onituka
予備校講師 / 英語学習コーチ

1984年6月生まれ。北海道出身。

大学進学率1割以下(9割が専門学校や就職)の高校に入学。高3の10月から受験勉強を始める。最初に受けた模試の偏差値は39。現役での受験はセンター5割にも到達せず、志望大学は不合格。その後、ある英語の予備校講師と出会い、効率よい勉強法をすることで成績を劇的に上げられることを知る。

1年間の浪人生活で英語の偏差値は70を超え、地元の北海道大学に合格。大学1年の頃から学習塾、家庭教師、予備校講師などで指導スキルを磨き、独自の勉強法を確立する。

多くの人が英語は丸暗記の教科だと思い込んでいます。無味乾燥な知識の丸暗記から脱却し、「英語のなぜ?」に答え、英語の核心を理解し英語の実力を身につける。「英語は楽しい!」「わかった!」という感動を伝えていく。

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