Contents
【0】動画で解説
【1】一般的な判別方法
1-1.能動か?受動か?
まずは、現在分詞と過去分詞の一般的な判別方法は次のとおりです。
・意味上の主語と能動関係→現在分詞
・意味上の主語と受動関係→過去分詞
1-2.例文で確認
例を挙げましょう。
Look at the boy ( ) in the park.
1.running 2.run
→「その少年は走っている」という能動関係なので、現在分詞のrunning が正解です。
This is the book ( ) in English.
1.writing 2.written
→「その本は英語で書かれる」という受動関係なので、過去分詞のwrittenが正解です。
このように、「能動か受動か」で判別するのが一般的です。しかし、このような日本語で考える解き方は、曖昧であり、時に間違えることが多く、そして時間がかかるものです。
そこで、今日紹介する方法は、英語的、形で判別していく方法になります。英語の向き合い方の基本は「文脈的判断よりも文法的判断を優先させる」です。最初は慣れないかもしれませんが、これをマスターすると無敵です。是非、トライしてみてください。
では、はじめていきましょう。
【2】現在分詞vs過去分詞【必殺判別法!】
結論から言うと、次のとおりです。
・自動詞→現在分詞
・他動詞かつ目的語あり→現在分詞
・他動詞かつ目的語なし→過去分詞
上記のとおり。
これらは、次の記事にも関連しているので、ご参照ください。意味が深まると思います。
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
2-1.自動詞→現在分詞
まずは、「自動詞であれば現在分詞」です。これは瞬殺です。自動詞は目的語を取らない動詞なので、過去分詞、いわば受動にはなり得ないんです。
[例題]
A woman ( ) in the bench is my sister.
1.sitting 2.sat
sitは自動詞なので、現在分詞のsittingが正解です。
一応「女性は座っている」で能動だからって考えてもいいけど、「女性は座らされている」でも良くない?って感じになります。だから、日本語で考えてしまうと曖昧になってしまうのです。文法的判断で判別していきましょう!
2-2.他動詞かつ目的語あり→現在分詞
次は「他動詞かつ目的語あり」の場合は「過去分詞」です。
[例題]
Do you know the man ( ) a letter?
1.writing 2.written
writeは他動詞であり、目的語にa letterがあるので、現在分詞のwritingが正解です。
「手紙を書いている男の人を知っていますか?」っていう文ですね。
2-3.他動詞かつ目的語なし→過去分詞
最後は「他動詞なのに目的語がない場合は過去分詞」です。目的語は意味上の主語と一致するのでないわけです。
[例題]
The cake ( ) by Yumi is delicious.
1.making 2.made
makeは他動詞であり、目的語がないので、過去分詞のmadeが正解です。
makeの目的語は意味上の主語のThe cakeと一致するので、目的語がないんですよね。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル3の問題(5段階)
He sat with his eyes ( ).
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) March 6, 2021
【3】発展編
ここまでで、もう大変って人は、以降は余裕がある時に見てくれたらと思います。
3-1.分詞構文も同じ方法で解ける
ここまで、現在分詞と過去分詞の形容詞用法について説明してきましたが、副詞用法、すなわち、分詞構文についても同様の解き方で解けます。
[例題]
( ) in Hakuba, I twisted my ankle.
1.Skiing 2. Skied
→まずは、I twistedがSVであり、SVの前のかたまりは全体で副詞なので、分詞構文の問題だとわかります。そして、skiは自動詞なので、現在分詞のSkiingが正解です。
[例題]
( ) by his students, the teacher is singing a song.
1.Surrounding 2.Surrounded
→Surroundは他動詞なのに目的語がないので、過去分詞のSurroundedが正解です。
[例題]
( ) an accident ahead, I stopped my car.
1.Seeing 2.Seen
→seeは他動詞で目的語ありなので、現在分詞のSeeingが正解です。
このように、分詞構文の問題も、この必殺技で解くことができます。
3-2.能動態か受動態かの判別も同じ
ここまで、 ingか過去分詞かの判別にこの必殺技を使ってきましたが、もっと大きく見て、能動態か受動態かの判別も同様です。
・自動詞→能動態
・他動詞かつ目的語あり→能動態
・他動詞かつ目的語なし→受動態
上記のとおり。
例題で確認していきましょう。
[例題]
This device ( ) by anyone.
1.will use 2.will be used
→useは他動詞なのに目的語がないので、受動態のwill be usedが正解。
[例題]
Tom arrived at 5 P.M. for ( ) a presentation.
1.making 2.made
→makeは他動詞で目的語があるので、能動態のmakingが正解。
このように、この必殺技はめちゃくちゃ使えます。そして、これをうまく活用するには自動詞と他動詞の力が必須であり、これに関しては、時間をかけて覚えていく必要があります。
【4】まとめ
・自動詞→現在分詞
・他動詞かつ目的語あり→現在分詞
・他動詞かつ目的語なし→過去分詞
ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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