【0】受動態の定義【動画で学ぶ】
【1】受動態:「目的語を主語に移動」
パンダ君
「受動態とは?」。これは僕が予備校で受動態の授業で必ず最初にする質問です。
オオカミ君
なんだろう?
パンダ君
これに対して多くの学生は「〜される」とか「be動詞+p.p.」とか「動詞のうしろにあるやつを主語に移動」などと答えます。
オオカミ君
俺もそうかな~。
パンダ君
これらはどれも間違いです。詳しくは後述していきますが、受動態だからと言って必ずしも「〜される」って訳すわけではありません。また、動詞のうしろにあるやつを主語に移動では曖昧過ぎです。
オオカミ君
じゃあ、なんなんだ~?
パンダ君
受動態とは「目的語を主語に移動」です。これが受動態の定義なんです。
受動態:「目的語を主語に移動」
【2】She remained a nurse.を受動態?
パンダ君
動詞のうしろにあるやつなんて曖昧な表現はダメです。あくまで目的語を主語に移動なんです。論より証拠ということで、例文で確認していきましょう。
Tom broke the window.
↓
The window was broken.
パンダ君
目的語である“the window”を主語に移動させるんです。では、他の例も見ていきましょう。
Tom named the dog John.
↓
The dog was named John by Tom.
パンダ君
“Tom named the dog John.”はSVOCの第5文型です。よって、目的語のthe dogを主語に移動するんです。動詞のうしろにあるからってJohnを主語に移動はできません。目的語ではなくて補語ですからね。
オオカミ君
なるほど~。
パンダ君
もうひとつ例を挙げていきましょう。
She remained a nurse.
↓
A nurse was remained by her????
パンダ君
“She remained a nurse.”はSVCの第2文型ですから、受動態にはできません。目的語がありませんからね。決して、動詞のうしろにあるからって“a nurse”を主語に移動してはいけません。補語ですからね。
【3】定義から導かれる3つのルール
パンダ君
このように受動態の定義は「目的語を主語に移動」なんです。このことから次の3つのルールを導くことができます。
①他動詞なのに目的語ない→受動態
②受動態を見たら能動態をイメージ
③自動詞は受動態にできない
パンダ君
はっきり言ってこの3つのルールで受動態の8割以上の問題は解くことができます。詳しくは別の記事で説明していきます。
☆ まとめ ☆
受動態:「目的語を主語に移動」
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