丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
TOEIC

【前置詞まとめ】主要9個のコアイメージから英熟語を攻略!丸暗記英語から脱却する必殺技

英語を勉強していると、前置詞で悩むことはありませんか?

「in=~の中」
「on=~の上」
「by=~によって」
「for=~のために」

このように、前置詞の意味を一つひとつ丸暗記している人は多いと思います。

しかし、前置詞はバラバラに丸暗記する必要はありません。

それぞれの前置詞には「コアイメージ」があります。

そして、さまざまな意味は、そのコアイメージから派生しています。

パンダ先生
パンダ先生
今回は、これまで紹介してきた前置詞の記事をもとに、TOEICでも特に重要な主要9個の前置詞をまとめます。

前置詞は「コアイメージ」から考える

まず、今回扱う前置詞のコアイメージを一覧にすると、次のようになります。

前置詞 コアイメージ
at 一点
in ワクの中
on 接触
with ともに
to 到達
from 起点からの分離
by そば
for 意識の向く先
of 分離

この9個を押さえておくだけでも、前置詞の見え方はかなり変わります。

パンダ先生
パンダ先生
では、一つずつ確認していきましょう。

① at=「一点」

atのコアイメージは「一点」です。

「場所」「時間」「目盛り」「狙い」などを、ピンポイントの一点として捉えます。

場所の一点

I arrived at Tokyo.
「私は東京に到着した」

東京という場所を「地図上の一点」として捉えています。

一方、

I live in Tokyo.

なら、東京という「ワクの中」に住んでいるのでinです。

時の一点

The train starts at 5:00.
「その列車は5時に発車する」

5時という一点を示しています。

狙いの一点

Look at the house.
「その家を見て」

視線を「家」という一点に向けています。

そのため、

at=一点 → 場所・時・目盛り・狙い・状態・感情の原因

というように広がっていきます。

TOEIC頻出熟語

  • arrive at ~:~に到着する
  • be good at ~:~が得意である
  • at the same time:同時に
  • at first:最初は
  • at last:ついに
  • at present:現在は
  • at least:少なくとも
  • aim at ~:~を目指す
  • laugh at ~:~を笑う

② in=「ワクの中」

inのコアイメージは「ワクの中」です。

何かの中にすっぽり入っているイメージです。

I live in Tokyo.
「私は東京に住んでいる」

東京という「ワク」の中にいるわけです。

ここから、物理的な場所だけでなく、状態・形式・時間・範囲などにも広がります。

状態

He is in good health.
「彼は健康だ」

「健康」という状態のワクの中にいる、と考えます。

形式

wait in a line
「一列になって待つ」

「一列」という形式の中で待っているイメージです。

範囲

inferior to him in intelligence
「知性では彼に劣っている」

「知性」というワクの中に限定して比較しています。

TOEIC頻出熟語

  • in fact:実際に

  • in advance:前もって

  • in charge of ~:~を担当して

  • in addition to ~:~に加えて

  • in terms of ~:~の観点では

  • in need of ~:~を必要として

  • in response to ~:~に応じて

  • in accordance with ~:~に従って

③ on=「接触」

onのコアイメージは「接触」です。

「上」と丸暗記してはいけません。

上でも横でも下でも、何かに「くっついていれば」onです。

The cat is on the desk.
「猫が机の上にいる」

猫と机が接触しています。

活動中

「接触」から「活動中」にも派生します。

I’m on duty.
「私は仕事中です」

仕事という状態に接触しているイメージです。

テーマ

「意識が接触する」ことで、「~について」という意味にもなります。

He spoke on lions.
「彼はライオンについて話した」

onはテーマにかなり深く踏み込んでいるイメージです。

さらに、

接触 → 依存 → 影響

という派生もあります。

depend on ~
「~に依存する」

have an influence on ~
「~に影響を与える」

TOEIC頻出熟語

  • depend on ~:~に依存する

  • focus on ~:~に集中する

  • based on ~:~に基づいて

  • on duty:勤務中

  • on sale:販売中

  • put on ~:~を身につける

  • try on ~:~を試着する

④ with=「ともに」

withのコアイメージは「ともに」です。

I live with my parents.
「私は両親と住んでいます」

「ともに」というイメージから、さまざまな意味が生まれます。

道具

「ともに持っているもの」から「道具」へ。

cut meat with a knife
「ナイフで肉を切る」

関連

ともにいることで「関連」が生まれます。

He has a problem with money.
「彼はお金のことで問題を抱えている」

対象

He is strict with his children.
「彼は子どもたちに対して厳格だ」

さらに、原因・付帯状況にも広がります。

TOEIC頻出熟語

  • agree with ~:~に同意する

  • argue with ~:~と口論する

  • compete with ~:~と競争する

  • come up with ~:~を思いつく

  • deal with ~:~に対処する

  • be faced with ~:~に直面する

  • be satisfied with ~:~に満足している

⑤ to=「到達」

toのコアイメージは「到達」です。

ある方向へ向かっていき、そこに到達する矢印をイメージしてください。

get to the station
「駅に到着する」

ここから、

到達 → 結果 → 対象 → 適合 → 比率・対比 → 限度・範囲

と派生していきます。

対象

speak to a stranger
「見知らぬ人に話しかける」

「話す」という行為が、相手に向かって到達するイメージです。

適合

dance to the music
「音楽に合わせて踊る」

音楽に動きを合わせる、つまり「音楽に到達させる」イメージです。

TOEIC頻出熟語

  • get to ~:~に到着する

  • lead to ~:~につながる

  • contribute to ~:~に貢献する

  • be related to ~:~に関連している

  • be committed to ~:~に尽力している

  • according to ~:~によると

  • due to ~:~が原因で

⑥ from=「起点からの分離」

fromの核心は「起点からの分離」です。

go from Tokyo to Osaka
「東京から大阪に行く」

東京が「起点」です。

そこから離れて大阪へ向かいます。

出身

I am from Nagoya.
「名古屋出身です」

名古屋という起点から離れて、現在ここにいるイメージです。

原因

suffer from headache
「頭痛に苦しむ」

頭痛を起点として、苦しむという状態が生じています。

回避・妨害

The heavy rain prevented me from going out.
「大雨のせいで外出できなかった」

大雨によって「me」と「going out」が分離されている、と考えられます。

TOEIC頻出熟語

  • come from ~:~から来る

  • suffer from ~:~に苦しむ

  • prevent A from ~ing:Aが~するのを妨げる

  • protect A from ~:Aを~から守る

  • differ from ~:~と異なる

  • be different from ~:~と異なる

  • judging from ~:~から判断すると

  • be made from ~:~から作られる

⑦ by=「そば」

byのコアイメージは「そば」です。

Please stand by the entrance.
「入り口のそばにいてください」

ここから「期限」「手段」「行為者」「経由」「基準」「差」などへ派生します。

期限

Finish this work by five.
「5時までにこの仕事を終えなさい」

5時という期限の「そば」までに終わらせるイメージです。

手段

I go to school by bus.
「私はバスで学校に行きます」

学校へ行くための手段であるバスが「そば」にあるイメージです。

行為者

The window was broken by Tom.
「トムによってその窓が割られた」

窓が割れた「そば」にいたTomが行為者です。

つまり、受動態の

by=~によって

も、「そば」というコアイメージから考えられます。

TOEIC頻出熟語

  • by oneself:自分で

  • by the way:ところで

  • by now:今頃はもう

  • by the time ~:~するまでには

  • by bus:バスで

  • by hand:手で

  • by means of ~:~によって

  • by way of ~:~経由で

⑧ for=「意識の向く先」

forのコアイメージは「意識の向く先」です。

「前方に向かう方向」から、「意識の向く先」というイメージになっています。

方向

She left for New York.
「彼女はニューヨークへ出発した」

ここで重要なのは、forは必ずしも到達を表さないことです。

ニューヨークに向けて出発したことはわかりますが、到着したかどうかまではわかりません。

目的

He is saving money for a car.
「彼は車を買うために貯金している」

意識の向く先が「車」なので、目的の意味になります。

賛成

Are you for or against the plan?
「計画に賛成ですか、それとも反対ですか」

意識がその意見の方向に向いているので「賛成」です。

さらに、

方向 → 期間 → 目的 → 賛成 → 利益 → 理由 → 準備 → 交換 → 代理・代表 → 基準との不適合

へと広がります。

TOEIC頻出熟語

  • leave for ~:~へ出発する

  • head for ~:~へ向かう

  • look for ~:~を探す

  • be responsible for ~:~に責任がある

  • be prepared for ~:~の準備ができている

  • be ready for ~:~の準備ができている

  • thank A for B:BのことでAに感謝する

  • provide for ~:~に備える

⑨ of=「分離」

ofのコアイメージは「分離」です。

「of=~の」と丸暗記している人も多いですが、これがofの核心ではありません。

部分

全体から「分離」したものが部分です。

a large number of people
「多くの人々」

構成

分離されたものは、全体を構成する要素にもなります。

This team consists of five members.
「このチームは5人のメンバーで構成されている」

起源・原因

分離されたものを「起源」と捉えることもできます。

be of Chinese origin
「中国発祥の」

of+抽象名詞

of+抽象名詞で形容詞のような働きをすることもあります。

a man of courage
= a courageous man
「勇敢な人」

This book is of great use.
= This book is very useful.
「この本はとても役に立つ」

TOEIC頻出熟語

  • be independent of ~:~から独立している

  • deprive A of B:AからBを奪う

  • rob A of B:AからBを奪う

  • rid A of B:AからBを取り除く

  • be free of ~:~がない

  • consist of ~:~から成る

  • a number of ~:多数の~

  • be aware of ~:~を認識している

9個の前置詞を一気に整理

最後に、もう一度コアイメージだけ確認しておきましょう。

前置詞 コアイメージ そこからのイメージ
at 一点 場所・時・狙い・目盛り
in ワクの中 場所・状態・形式・時・範囲
on 接触 活動中・テーマ・依存・影響
with ともに 道具・関連・対象・原因
to 到達 方向・結果・対象・適合
from 起点からの分離 出身・原因・区別・回避
by そば 期限・手段・行為者・経由
for 意識の向く先 方向・目的・利益・理由
of 分離 部分・構成・関連・起源

前置詞は丸暗記しなくていい

前置詞が苦手な人が多いのは、当然です。

なぜなら、

「in=~の中」
「in=~に」
「in=~の間」
「in=~後に」

というように、意味をバラバラに覚えようとしてしまうからです。

でも、前置詞にはコアイメージがあります。

例えば、

in=ワクの中

と理解しておけば、

「東京というワクの中に住む」
→ I live in Tokyo.

「健康という状態のワクの中」
→ be in good health

「一列という形式のワクの中」
→ wait in a line

と、意味がつながって見えてきます。

同じように、

at=一点
on=接触
with=ともに
to=到達
from=起点からの分離
by=そば
for=意識の向く先
of=分離

と考えれば、英熟語も単なる「暗記物」ではなくなります。

前置詞は、意味を一つずつ覚えるのではなく、

コアイメージ → 派生する意味 → 英熟語

という順番で理解していきましょう。

これが、前置詞を「丸暗記英語」から脱却して攻略するための基本です。