丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
未分類 PR

3ヶ月でTOEIC800点のロードマップ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

では、今日は「3ヶ月でTOEIC800点のロードマップ」という話をしていきます。3ヶ月でTOEIC800点到達できるの?って思うかもしれませんが、十分に可能です。正しい方向で適切な努力をすれば、3ヶ月で800点を到達することは決して不可能なことではありません。ただし、あくまで正しい方向での勉強に限ります。これを知らないと、3ヶ月どころか、1年、いや、10年とかかってしまいます。そして、期間が長ければ長いほど、挫折率も高まります。ですので、いかに正しい方向で学習するかが非常に大切になってきます。もちろん、それに加えて、適切な努力量が必要であり、学習を継続するメンタルの持ち方など、さまざまな方法がありますが、今回は、あくまで、正しい方向での勉強に焦点を当てて解説していきますので、そこはまた別の機会にお話しします。では、始めていきましょう。

・正しい方向で学習することの大切さ

先に話した通り、正しい方向での学習は非常に大切です。例えば、次の画像を見てみてください。

矢印の長さが努力量であり、矢印の方向が学習方向になります。理想は図の①のように、一直線でTOEIC800点に到達することです。この場合が努力量が最も少なくなります。これが一番良いですよね。ただし、これはなかなか独学でやるのは難しく多くの場合は、図の②や③のようになります。目標に到達するんだからこれでもいいじゃんって思う人もいるかもしれませんが、これだと途中での挫折率が高まります。ですので、いかに最短で合格できるかを考えるべきです。そして、最悪なのが、④のような全く方向性が違う場合です。この場合はいくら努力しても800点に到達できません。こんなことあるのかと思うかもしれませんが、実際、ありえます。例えば、TOEICの勉強で、ひたすら単語だけを学習しまくる、洋画を見まくる、英語ニュースを聞きまくるなどなど。こういった的外れな学習をしていると、いつまでも目標突破できません。そして、今回、紹介するのが①の方法になります。もちろん、絶対的に正しい学習方法というものは存在しませんが、少なくとも、今回紹介する方法は、②③④よりは、①に近い方法になります。

・正しい方向での学習の全体像

では、正しい方向での学習とはなんなのか?結論を言うと、「英語力→TOEIC力/実践力→本番力」になります。この3段階になります。多くの人が、この中のTOEIC力だけやっています。具体的には、TOEIC問題集をひたすら解くやり方です。もちろん、このやり方で、800点を突破している人はいます。でも、こういう人は元々英語力があった人です。センター試験(現在は共通テスト)で8割9割を取っていた人です。こういう人が、いきなりTOEICを受けると500点600点だったものが、3ヶ月TOEICの問題集を解きまくることで、TOEICの英文・問題に慣れて、結果的に800点に到達します。でも、英語力があまりない人がこれを真似ても、効果はほとんどありません。ただわからないものをひたすらやっているだけで、理解していないので、力がつくはずがありません。そして、英語力がそれなりにある人も、まずは英語力からスタートして、知識のおさらいや、知らなかった部分の補填をしていくべきです。そして、ただ丸暗記した知識は使い物にならないので、理屈ありの知識を身につけておく必要があります。よって、まずは英語力からスタートしていくことが大切です。その上で、英語力を身につけた後、実践力/TOEIC力を磨きます。実践力は、TOEICでは、リスニング力/リーディング力を養っていきます。そして、TOEIC力とは、TOEICでの解法です。この解法が確立しているかしていないかも非常に大切です。もちろん、解法はさまざまあり、極端にダメなものを除けば、基本的にどれも正解です。大切なことは、これだ!と選んだ方法を正解にしていくことが大切です。僕の講座では、それぞれのPartに対しての解法を明確に示しています。そうすることで迷いなく生徒さんも学習に取り組めています。この解法の確立をしっかりとしていないと、いつまでもフラフラしていて、中途半端であり、最悪は試験本番になって、やり方を変えてしまうことです。そして、最後に本番力を磨いていきます。TOEICでは、集中力によって大きく点数が変わってきます。ですので、最後の1〜2週間は今までの復習をしつつも、初見の問題を使って本番力を鍛えていきます。イメージとしては、もはや英語力を鍛えるというよりは、集中力を養っているイメージが大切です。ここで、ダラダラとやっていると、それが癖になり、本番でも集中力を保てません。といった具合に、「英語力→TOEIC力/実践力→本番力」で学んでいくことが大切です。

では、次からは、それぞれを細かく解説していきます。

・英単語の学習方法

英単語は、まず、TOEICの英単語帳を使いましょう。というのも、TOEICでは出る英単語にかなり偏りがあります。受験英語よりも圧倒的に出る範囲が狭いです。よって、TOEICの英単語帳で学習するのが必須です。よく大学生の生徒さんが、「受験の時に使っていた単語帳を使って良いですか?」と質問がきます。これに対しての回答は「NO」です。受験英語の単語の範囲でTOEICの英単語の範囲は全く異なります。出る単語も違うのはもちろんですが、出る意味も異なってきます。例えば、carryほ受験英語では「運ぶ」って意味で覚えますが、TOEICでは「扱う」って意味で頻出します。このように、TOEICだとこの意味で出るっていうのがあるので、そちらで覚えるのが効率的です。約1000円のお金をケチってTOEICの英単語帳を買わないのは非常にもったいないことです。

次に、「英単語→日本語の順番」で覚えるってことも大切です。というのも、TOEICはリスニングとリーディングだけのテストになります。よって、ライティングやスピーキングがないので、「日本語→英単語」は不要です。実はTOEICで最も人気のある単語帳が「日本語→英単語」で書かれているので、こうやって覚えるのだと勘違いしている人が多いです。もちろん、「日本語→英単語」でも覚えるのは理想ですが、それは「やったほうがいい」であり、「やらなければいけない(must)」ではありません。3ヶ月という期間を考えれば、まずは「must」の部分に絞ってやることが大切です。そして、そのmustが終わったら、次の段階に進めば良いのです。

日本語の意味を一つだけ覚えます。英単語帳には、発音記号や類義語や例文や複数の意味、いろいろと載ってあります。もちろん、これらは覚えた方が良いです。でも、先にも話した通り、mustではありません。mustは意味をひとつだけ覚えることです。これだけは絶対に外せません。だからこそ、これだけ覚えればいいって割り切ることです。一度に全てをやろうとすると時間もエネルギーも奪われ、結局、大切な「意味」を覚えていないってことになりかねません。なので、まずは「意味」だけ覚えましょう。そして、もう全ての意味を覚えて余裕があるっていう場合は、他の例文などにも取り組むと良いです。ただし、3ヶ月という期間を考えると、ここにエネルギーを注ぐよりも、後程紹介していく英文解釈等に力を注ぐのが良いです。

英単語を覚えるときは、ストーリーを持つと覚えやすいです。例えば、bookは「本」という意味以外に「予約する」って意味があります。これを丸暗記するのは大変です。でも、「ダブルブッキング(double-booking)」を知っていると、一発で覚えれます。このように、僕たちの身の回りには英単語を覚えるヒントで溢れています。とはいえ、これを自分で見いだしていくのは大変なので、僕のTOEIC CAMPの講座では、それぞれの英単語に対してストーリーを解説しています。また、語源というストーリーを使うのも良いです。語源というのは英単語の成り立ちのことで、例えば、predict「予言する」。pre-は「前」って意味の語源です。プリペイドカードは「前もってお金を支払っておけるカード」ですし、東大プレテストは、試験本番の前に受けれる模試のことですね。次に、dictは「言う」って意味の語源です。例えば、dictionary「辞書」は「言葉(diction)を集めた場所(ary)」→「辞書」って意味です。※ちなみに”ory”は「場所」です。例えば、工場(factory)、実験所(laboratory)などがあります。ちょっと長くなりましたが、よって、predict は「前もって(pre)言う(dict)」→「予言する」になるんです。こうやって語源で覚えることで、ストーリーができるので、上手くいけば一発で覚えることができます。他にも、未知の英単語の推測にも役立ちます。例えば、dictate。この単語をもし知らなかったとしても、dict-が隠れているので、とりあえず「言う」って意味かなって考えれば良いです。さらに、本来は英文中に出てくるので、文脈を考慮すれば、より自然な訳を推測することが可能になります。このように、英単語を覚える際は、ストーリーを使って覚えるのが効果的です。ただし、ひとつ注意です。なんでもかんでも語源で覚える必要はありません。今は、語源の単語帳も増えてきてはいますが、はっきり言って、「ここまで覚える必要はないな」って語源が含まれています。これは書籍の関係上、しょうがない状況です。書籍にする以上、ある程度の充実度、そして、構成上の問題で、そうせざるを得ない状態になっています。ですので、ポジショントークになってしまいますが、僕の講座では必要最低限の語源に絞って解説していますので、そちらをぜひ、ご活用していただきたいという思いがあります。

・未知の英単語はなくならない

まず、大前提として、未知の英単語は無くなりません。にもかかわらず、ずっと英単語の学習をしてしまう人がいます。ある程度の語彙力に到達したら、次は未知の英単語の処理能力を養っていくべきです。TOEICの試験を受けて、うまくいかなかった場合に、大きく2つに分かれます。一方は、「まだまだ語彙力が足りない。次の試験では、もっとレベルの高い単語帳をやろう!」。こういう人は、いつまで経ってもTOEIC800点に到達できません。もう一方は、「わからない単語があったけど、単語帳1冊をしっかりと覚えても、まだまだ未知の英単語というのはなくならない。これからは、未知の英単語が出ても大丈夫なように学習していかないとな」。こういう人はTOEIC800点に到達していきます。ちょっと話はそれますが、受験英語だと、これが顕著に現れます。難関大学であればあるほど、大学が聞いているのは、英単語をどれだけ覚えたかというよりも、未知の英単語に対してどう処理できるかを聞いてくるからです。そして、多くの場合、下線部和訳の部分や、問題に関わるところに、未知の英単語が入っていて、それを推測しなければいけないって話になります。これを勘違いして、語彙力を増やさないとって思っている人は、多浪して結局レベルを下げた大学に入っていきます。話が逸れました。今回はTOEICです。TOEICでは、受験英語に比べれば、未知の英単語を推測力を問う問題は少ないです。それよりも、未知の英単語が出た時に、それを無視しつつも、内容を掴んでいけるかを問うてきます。とはいえ、TOEICでも未知の英単語の推測、そして、無視する力を養っていく必要はあります。だからと言って、文脈から適当に推測したり、なんでもかんでもわからないから無視するっていう方法だと崩壊してしまいます。きちんとした未知の英単語の処理方法があります。ここで、全てを教えることはできないので、それぞれひとつだけ紹介していきます。まずは、未知の英単語の推測方法から。今回は、動詞の意味の推測方法を紹介します。というのも、動詞は英文の司令塔であり、この意味がわからないとどうにもこうにも前に進みません。ですので、さまざまな推測方法があります。その一つが、SV+that節:「思う・言う」です。どのような動詞がきても、全て「思う・言う」って意味です。言われてみれば、think that節とかsay that節とかbelieve that節など、「思う・言う」系の動詞ばかりが入りますよね。間違えてもvisit that節とかplay that節なんて見たことないですよね。この推測方法はかなり強力です。
例えば、He prophesied that the world would soon come to an end.。このprophesiedという単語は難しいけど、SV that節になっているので、ひとまず「思う・言う」で訳せばOKです。「彼は世界が間もなく終末を迎えると言った。」。これで意味は取れますよね。一応、prophesiedは「予言した」って意味なので、正しくは「彼は世界が間もなく終末を迎えると予言した。」です。でも、大きく意味は変わりませんよね。このように、未知の英単語を推測するちゃんとしたルールがあるのです。では、次は、未知の英単語の無視の方法です。これもひとつだけ紹介します。“a 名詞 of“は無視してOKというルールです。例えば、I like a kind of dogs.(私は犬という種が好き)このkindが知らなかったら消してしまえばいいのです。つまり、「私は犬が好き」です。前者の意味とそんなに変わらないですよね。もうちょっと難しい英単語を挙げると、He bought a bunch of carnations for his mother. 。bunchはちょっと難しいですよね。よって、無視して、「彼は母親にカーネーションを買った」って訳せば良いわけです。このように、無視をするにしてもルールがあるのです。

・英熟語の学習方法

まず、英熟語を学習しましょう。というのも、英熟語の学習をしない人があまりにも多すぎます。英熟語は軽視されがちです。英単語の学習はしっかりとやるのに、英熟語は全くしない人もいます。でも、英熟語の学習はするべきです。話はちょっと逸れますが、受験英語では英熟語は非常に大切です。にもかかわらず、TOEICの試験同様に、しっかりと学習していない人が多いです。受験英語だと、英熟語を知っているかどうかだけで得点を取れることが非常に多いです。そのまんま空所補充問題で問われて解けてしまうような問題です。話をTOEICに戻します。確かに、TOEICだとPart5.6の問題で英熟語の問題が出てもおかしくない気はするのですが、今のところは、そのような問題はありません。では、英熟語はやらなくても良いのでは?と思うかもしれませんが、それでも英熟語の勉強は大切です。当たり前のことながら、英文中に英熟語は出てきます。その時に、英熟語を知らないとまずいです。さらに、厄介なのが、英熟語は、知らない英熟語かどうか判別ができないことです。というのも、英単語だと未知の英単語がどうかは、すぐにわかります。例えば、“benevolent“って単語はどうでしょうか?知らないですよね。「情け深い」って意味ですが、このように未知の英単語はわかる・わからないが明確です。一方、英熟語は、そのようにはいきません。例えば、“pull off“っていう英熟語。これが英文に出てきた時に、未知の英熟語だと気づきづらいです。それもそのはず。英熟語は簡単な単語で構成されていることが多いからです。pullもoffも何度も出会ってきた英単語ですよね。pullは「引く」で、offは「離れて」で…。そして、この英熟語を知らないと無理やり文脈に合うような訳を当てはめてしまいます。このようなことが積み重なり、大きく内容を取り違えていってしまうのです。このように、英熟語を勉強していないと、そもそも未知の英熟語かどうか気付けないんです。だから、英熟語の勉強はしておくことが大切です。

英熟語の学習方法はどうするか?基本的には英単語の学習方法と同じです。つまり、「英熟語→日本語の意味」のみ覚えます。一応、受験英語だと、先に述べた通り、空所補充問題で前置詞の部分が空所になっていたりするので、曖昧に覚えていると答えれないため、「日本語→英熟語」も大切ですが、TOEICはその必要はありません。そして、英熟語も丸暗記をするのではなく、ストーリーを持って覚えるのがコツです。例えば、put off「延期する」は、「今日やる予定だったサッカーの試合を今日とは離れた(off)明日に置く(put)」→「延期する」ってなります。このように、英熟語はそれぞれの単語を直訳することで、ストーリーが出来上がります。また、前置詞はそれぞれの核心イメージを知っておくことが大切です。例えば、今回のように、offの核心は「離れた」です。また、英熟語は紛らわしいものが結構多いです。例えば、call off「中止する」です。put off「延期する」と混同しやすいですよね。このような場合は、まずは一方から覚えてしまい、時間を置いてからもう一方を覚えたり工夫するとよいです。とはいえ、ストーリーを持って覚えていれば混同も防ぎやすいです。

・英文法の学習法

まず、TOEICでは受験英語ほど、英文法の問題が問われることがありません。Part5は文法問題では?って思うかもしれませんが、実際に解いてみるとわかりますが、Part5は構文把握の力が問われるものが多いです。もちろん、ベタな英文法問題を問われることはありますが、それよりも、構文把握力をつけることに重きを置くのが良いです。構文把握はリーディング・リスニングでも非常に大切なので、こちらに重きを置きましょう。とはいえ、全く出ないわけでもないし、読解に必要な英文法もあるので、そういうものから中心に学んでいくのがおすすめです。そして、TOEICはそもそも英文法の参考書が圧倒的に少なく、結果的に受験英語の英文法の参考書をやってしまっている人が多く、非常に残念な状態になっております。ポジショントークになってしまいますが、僕の講座では、TOEICに必要な英文法に絞って解説していますので、ぜひ、ご活用して頂けたらと思います。

そして、英文法を学ぶ時に、従来の学校で学んできたような丸暗記はやめましょう。単語の丸暗記ならまだしも、英文法のようなものを丸暗記しても、使える知識になりません。もちろん応用も効きません。きちんと知識の裏にある思想を理解しながら学んでいく必要があります。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

現在形は現在を表さない⁉︎ | 丸暗記英語からの脱却ブログ (english-lab-japan.com)

・英文解釈の学習方法

まず、英文解釈の学習をしっかりとやりましょう。これをやっていない人は本当に多いです。それもそのはず、TOEICの参考書ではほぼ英文解釈の参考書はありません。結果、ひたすら英文を読んで、ただただ感覚的な力を伸ばしている感じです。いわば、単語をひたすら覚えて、それをつないで、こういう意味かなって感覚、勘を鍛えている感じです。これでは、ある程度までは点数は伸びるかもしれませんが、必ず頭打ちになります。そして、試験中に無駄なエネルギー・時間を使うことになります。英文解釈をしっかりと学べば、事務作業的にサクサクと進んでいきますので、無駄なエネルギーも時間も使いません。精読できることで、判断に迷いがなく、結果的に時間短縮になり、速読につながっていきます。このように、速読と精読は全く逆のものではありません。同じベクトル上にあります。精読の先に速読があるのです。でも、精読を謳っている人たちの多くは、断片的な英文解釈の知識と、ただゆっくりと読むようなことが指導されています。英文解釈はもっと体系的に学んでいかないと意味がありません。そして、英文解釈は先ほど述べた通り、TOEICの参考書にはほぼなく、受験英語を使わざるを得ない感じです。とはいえ、英文解釈を書籍で学ぶのは結構大変です。直接の指導だと3分くらいで終わる内容も、書籍にしだすと2ページ以上にもわたる解説が必要になって、さらにわかりづらいです。そこで、僕の講座では、動画を使ってわかりやすく解説しています。何度も宣伝になってしいますが、ぜひ、ご活用頂けたらと思います。

また、英文解釈を学ぶことで、精読につながることはもちろんのこと、未知の英単語の処理方法に役立ったり、英文の構造が明確になり、英文の主節を中心に読む緩急をつけた読み方ができるようになります。これはちょっとレベルの高い話ではありますが、これができるようになると格段に精読力・速読力が伸びます。

・リスニングの学習方法

リスニングはTOEICの半分の点数を占めており、しっかりと対策をする必要があります。リスニングの最も効果的な学習方法はシャドーイングです。シャドーイングとは、英語の音声を影のように追いかけて少し遅れて発音する方法です。この方法は最も王道の方法であり、多くの講座でも、教えられています。ただし、シャドーイングは、実際にやろうとするとかなり難しいです。まともにやったら、なかなか次に進みません。なので、僕が提唱する方法は、「グラデーションシャドーイング」です。本来のシャドーイングは、音声と全く同じように発音する方法ですが、これはかなり難しいので、もっとゆるくしてOKです。つまり、綺麗にはっきりと発音する必要はなく、ゴモゴモくらいで発音してもいいですし、あるいは口パクでもOKです。これで効果あるの?って思うかもしれませんが、シャドーイングをすることで、音を細かいところまで聞くようになるという効果がシャドーイングです。決して、発音が綺麗になることを目的にしていません。ですので、口パクでも十分に効果があります。これでもキツいって人は、見ながらシャドーイングでもOKです。英文を見ながら、少し遅れて発音する方法です。見ないシャドーほどではないですが、これでも効果はあります。

よくある質問に、発音の学習をしたほうが良いか?があります。たしかに自分で発音できるようになったほうがリスニング力は上がります。とはいえ、3ヶ月間という短い期間を考えると、そこまでする必要はありません。mustではありません。そもそも、従来の指導法である発音学習は、ネイティブの実際の発音とは大きく異なります。いわゆる、口先で色々と発音方法を変える方法は、ネイティブの音声に近づけて近似値化しているに過ぎません。本来は、もっと喉に意識を向けるべきです。実際、この喉からの発音を意識することで、劇的にリスニング力は上がるのですが、ちょっと難しいです。そんなわけで、発音の学習は一旦置いておきましょう。TOEICで目標点数が取れてから、スピーキングもできるようになりたいって方は、喉を意識した発音を学習し、学んでいくのが良いです。

リスニングが聞き取れない人の多くの理由は、音声変化によるものです。例えば、ビートルズの曲の「Let It Be」は「レットイットビー」なんて発音されていないですよね。「レリビー」って聞こえると思います。これは、letとitのところがリンキングでくっつき、さらに、tの部分がフラッピングでLに濁り、結果的に「レリビー」になるんです。このような音声変化を知らないと、いつまで経っても「レリビー」ってなんだろう?ってことになるわけです。なので、まずはこの音声変化を理論的に学び、実際に英文に書き込んで、自分でもシャドーイングによって、そのように発音していきます。そうすることで、自然と自分でもできるようになり、結果的に、聞き取ることができるようになります。リスニングに関しては、これができるだけでかなり聞き取りやすくなります。もちろん完璧を目指すならば、喉からの発音を意識した学習が必要になってきますが、3ヶ月という期間、難易度から考えて、まずは、音声変化に集中してやるのが良いです。

・リーディングの学習方法

リーディングの学習方法に関しては、先に述べた英文解釈による精読が全てです。それに加えて語彙力です。英文解釈×語彙力で精読ができるようになり、あとは、一文でできるようになったものを長文という形で、積み重ねていくだけです。そして、TOEICでは、受験英語とは異なり、問題は難しくありません。読めれば解ける問題ばかりです。当たり前っちゃ当たり前ですが、受験英語だとなかなか正解のヒントに気づくのが手が込んでいたりして大変なんです。その点、TOEICは単純過ぎます。ですので、いかに読める力をつけるかが大切になります。そのためには、何度も言いますが、英文解釈が大切になってくるわけです。

・最後に

以上、ここまでTOEICの学習方法を全て公開していきました。あとはこれを実践に移すだけです。とはいえ、なかなか自分一人でやるのは不安ていう方も多いと思います。そもそも、1人ではなかなか継続できないって人や、どういうペースでやっていけばいいのかなどなど。そんな方のために、TOEIC CAMPという3ヶ月800点講座をご用意しております。こちらの内容は、今まで解説してきた学習方法をとっております。また、値段に関しては市販の教材代金(1万円以内)+29800円のみです(3ヶ月プランなので1ヶ月1万円の料金です)。これ以上を請求することはありませんので、ご安心ください。TOEICの講座は他社だと30万円くらいするのが一般的ですが、この料金である理由は、講義がすでに収録済みの動画や音声だからです。また、質問等のやり取りに回数制限はありませんが、全てLINEやメールになっております。結果的に、この値段でご提供することが可能になっています。もちろん、この内容で非常に満足いただける内容になっております。そして、ライブ講義等は、場所・時間等が制限されますが、すでに収録済みの動画・音声であれば、そういう心配もありません。ぜひ、ご参加ください。29800円というのは他社に比べれば、かなり格安になりますが、結構なお値段だと思います。でも、だからこそ価値があります。3万円も出したんだからと頑張れます。現在は、無料の英語学習教材が、YouTube等で得ることができますが、やはり無料だと本気度が下がります。なんだかんだでお金を出すことで本気になれるのです。では、ご参加お待ちしております。一緒に3ヶ月頑張っていきましょう!

鬼塚英介