こういう疑問に答えます。
結論から言うと、「難易度が高いけど、良い練習になる問題集」です。
この記事を書いている僕は、英語予備校講師として10年以上指導。また、TOEICのオンライン講座で2000名以上を指導してきました。
市販されている英語参考書は、ほぼ全てに目を通しているので、信頼性は担保できるかなと思います。
本記事を読めば、「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」について理解でき、買おうか買わないかの判断ができると思います。
Contents
【1】極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓の基本情報
0.基本情報
「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」の基本情報を表にまとめました。
価格 | ¥2,750 |
本の長さ | 620ページ |
寸法 | 15 x 2.6 x 21 cm |
発売日 | 2021年6月17日 |
出版社 | スリーエーネットワーク |
著者 | 八島 晶 |
Amazon評価 |
次からは「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」の特徴8つを紹介していきます。
1.12問のセットが全50セット
1セットは、Part 1 (1問)、Part 2(5問)、Part 3(3問)、Part 4(3問) になっています。
2.上級者向けのレベル
音声を含めて、本番の試験よりも難しめになっています。著者によれば、問題の難易度は普通:難問:超難問が3:4:3だそうです。
3.解説は最小限
解説は他の一般的な問題集と比べて少し少ないくらいです。語句の解説がかなり少ないです。しかし、音の変化のカタカナ表記などの解説など、個人的には、良い解説だなと思います。
4.音声はアプリ
音声はabceedというアプリから無料ダウンロードできます。
【2】メリット・デメリット
・メリット
「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」について、僕が思うメリットは次のとおりです。
1.本当に難しい
音声の聞き取りづらさや、選択肢の英文の長さなど、本番の試験よりも難しめです。なので、これを本番前にやっていると、本番の音声を余裕を持って聞き取れると思います。990点を目指す人だけではなく、800点を目指す人にも使える教材です。
2.サクッとできる構成
1セットは、Part 1 (1問)、Part 2(5問)、Part 3(3問)、Part 4(3問) になっています。なので、1日1セットという形で、毎日ミニ模試をするという感じで良いです。
3.コスパが高い
1セット12問で、50セットあるので、12問×50セット=全600問です。これで、税込2750円なので、かなりコスパは高いです。(TOEICの教材は、全体的に、大学受験教材と違って少し高めに設定されています。)
4.解答が別冊ではない
問題と解答が別冊ではありません。問題の次のページに解答がある感じです。これは好き嫌いがあるかもしれないですが、僕的には、この方が使い勝手が良いです。
5.問題がバラエティに富む
特にパート3や4は、これをしっかりと復習することで、TOEICパターンをストックできます。
・デメリット
1.初級者には向かない
かなり難しめなので、まだ公式問題集の音声すら、ほとんど聞けない人には向いていません。また、ある程度の力を持っている人でも、これをやると自信を失う可能性もあります。
2.分厚い
かなり分厚いので、カバンに入れると、かなりかさばる感じになります。重さは、分厚い割には、それほど重くは感じません。
3.別紙のマークシートがない
多くの問題集だと、本番のように、別紙のマークシートが付いているのですが、本書は、問題の横にマークシートがついています。なので、一度、そこに書いちゃうと、2回目にやるときに、その回答に引きづられてしまいます。そのような理由から、別の紙に解答するのが良いです。
【3】向いている人・向いていない人
ここでは、「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」が向いている人と向いていない人を解説していきます。ぜひ、ここを参考にして、買うかどうかを決めてください。
・向いている人
・TOEIC 800点以上を目指す人
・ある程度の力がある人(500点以上)
・ミニ模試のように取り組みたい人
やはり、本番に比べて少し難しめなので、上級者向けと言えます。また、990点を目指す人ってコンセプトではありますが、800点以上を目指す人にも十分におすすめな内容になっています。
1セット「Part 1 (1問)、Part 2(5問)、Part 3(3問)、Part 4(3問)」の構成は、ミニ模試として最適なので、そういうのをサクッとやりたい人に向いています。本番前に、試験に向けて、本番力を高めていく用途としても使えると思います。
・向いていない人
・英語初級者(500点未満)
・自信を失いたくない人
これをやることで、変に自信を失ってしまい、スランプに陥ってしまう可能性もあります。TOEICの解法は様々であり、どれが正解というものではありません。大切なことは自分の方法を確立することなので、この問題集をやり、自信を失い、自分のやり方に疑いを持ってスランプに陥るというのは避けたいです。
【4】口コミ・評判
では、みんなの「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」の感想を見てみましょう。
プラスの意見とマイナスの意見に分けて紹介していきますね。(参照先:amazon)
・プラスの意見
主に「上級者レベル」「リスニング力がアップする」「1セット12問で取り組みやすい」などの意見が多かったです。
では、口コミの一部だけを見ていきましょう。
この問題集のナレーターの英語のスピードは本試験よりも早く感じます。特にオーストラリア人男性スピーカーにはじめは圧倒されました。
これらも、本番で点数を伸ばすために必要なトレーニングの一種だと感じています。本書はかなり分厚く、問題数も多く、高得点者がさらに一段とリスニング力を伸ばすのにもってこいだと思います。
ドリル形式で1ドリルの問題量が多すぎず少なすぎずでかつリスニングの全Partあるので毎日少しずつ進めています。
普通の模試の分量だとまとまった時間の確保が必要なので、なかなか重い腰が上がらないことが多い。本書では1ドリル12問と一度にやる分量の目安が決まっているので、時間がない社会人でも取り組みやすい。
こちらの本でのトレーニングをこなせば、公開テストがかなり楽に感じられて、音響の悪い会場に当たった際や、難しいフォームの回に当たったとしても、確実に満点を取るための力が付くと思いました。
・マイナスの意見
主に「難しすぎる」という意見が多いです。
では、口コミの一部だけを見ていきましょう。
990点を目指すということなので、もちろん簡単な問題ではダメなのですが、あまりに無理矢理難しくしてる感じが強い印象です。
内容には文句の付け所はないですが、注意点があります。この本を効果的に使えるのは430〜460点くらいで伸び悩む人達です。リスニング400以下の人が手を出しても学習効率が悪くなるだけなので、大人しく問題量が多い他の問題集で基礎を固めてください。
【5】効果的な使い方
「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」の効果的な使い方は次のとおり。
1.普通に1セット12問を通しで解く
↓
2.1問ずつ改めて解く
↓
3.全文をディクテーション
↓
4.聞き取れなかったところを確認
↓
5.0.5倍速にして音変化の部分を書き込み
↓
6.オーバーラッピング
↓
7.シャドーイング
これをガッツリとやると、かなり時間がかかります。なので、ディクテーションやシャドーイングは、キリのいいところでやめるのが良いです。完璧主義にはならないように注意しましょう。
また、音変化については、こちらの記事もご参照ください。
【6】Q & A
ここでは、よくある質問に答えていきます。
Q1.ぶっちゃけおすすめですか?
A:はい、おすすめです。「難易度の高さ」と「1セット12問のミニ模試」の2点は、他の問題集にはない強みだと思います。
Q2.どういう使い方がおすすめ?
大きく2通りあります。1つ目は【5】で書いた通りにやり、ガッツリとやり込む方法です。2つ目は、試験本番の1〜2週間前から、ミニ模試として使っていくやり方です。この使い方の場合は【5】のようにやり込む必要はなく、問題を解いて、解答をある程度確認するくらいで良いかなと思います。
【7】おわりに
以上、「極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓」について解説していきました。
ここまでをまとめましょう。
・12問1セットのやりやすい構成
・合計600問で問題数が豊富
・試験本番よりも難しい
・音声はアプリが使える
また、『3ヵ月でTOEIC800点講座』を開催しています。間違えた方向に学習して時間とエネルギーを無駄にしたくない人、TOEICで人生を変えたい人は、ぜひご参加ください。