英語を勉強していると、everという単語をよく目にします。
Have you ever been to Canada?
「今までにカナダに行ったことがありますか?」
このような文から、
「ever=今までに」
と覚えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、everが出てくるたびに「今までに」と訳していると、
This is the best movie I have ever seen.
Demand is higher than ever.
I hardly ever eat out.
といった表現が、なぜその意味になるのか分かりにくくなります。
実は、everには一つの核心イメージがあります。
それが、
ever = いつの時点でも
です。
この「いつの時点でも」というイメージを持っておけば、everのさまざまな使い方が一本につながります。
Contents
1.everの核心イメージは「いつの時点でも」
everを「今までに」と日本語で丸暗記する前に、
「いつの時点でも」
というイメージを持ってください。
everは、時間の中から「どの時点を取っても」というニュアンスを加える言葉です。
例えば、
Have you ever visited Kyoto?
を考えてみましょう。
「今までに京都を訪れたことがありますか?」
という意味ですが、直訳的なイメージは、
今までの時間の中で、いつの時点でも京都を訪れたことがありますか?
です。
この「時間の範囲を広げて、どの時点でも」という感覚がeverの核になります。
そして、この核心イメージから、主に4つの使い方に分かれていきます。
2.everから分かれる4つの重要パターン
① 現在完了の疑問文 →「今までに」
まずは最も有名な使い方です。
Have you ever + 過去分詞 ~?
で、
「今までに~したことがありますか?」
という経験を尋ねます。
例えば、
Have you ever worked abroad?
「今までに海外で働いたことがありますか?」
これは、
ever=いつの時点でも
と考えると分かりやすくなります。
「これまでの時間の中で、いつの時点でも海外で働いた経験がありますか?」
↓
「今までに海外で働いたことがありますか?」
という流れです。
TOEICでよく出る形
Have you ever visited our headquarters?
「これまでに当社の本社を訪れたことがありますか?」
Have you ever used this software?
「これまでにこのソフトウェアを使ったことがありますか?」
TOEICでは、ビジネス上の経験を尋ねる文でも登場します。
② 最上級+ever →「これまでで最も~」
everは最上級と一緒に使われることも非常に多いです。
the best ~ ever
the most successful ~ ever
the largest ~ ever
などの形です。
例えば、
This is the best restaurant I have ever visited.
「これは私が今まで訪れた中で最高のレストランです。」
ここでもeverは、
いつの時点でも
というイメージ。
つまり、
「今までのどの時点を取っても、その中で一番」
↓
「これまでで一番」
となります。
また、
This is our most successful product ever.
なら、
「これは当社史上、最も成功した製品です。」
となります。
「ever=今までに」と丸暗記していると、この使い方は少し不自然に感じます。
しかし、
ever=いつの時点でも
と考えれば、
最上級+ever
=今までのどの時点と比べても一番
という関係が見えてきます。
③ 否定語+ever →「どの時点でも~ない」
everは否定語と組み合わせることもできます。
例えば、
Nothing ever changes.
「何も変わることがない。」
この文では、
nothing + ever
となっています。
「どの時点でも、何も変わらない」
というイメージです。
また、TOEICでも覚えておきたいのが、
hardly ever
です。
これは、
「ほとんど~ない」
という意味。
例えば、
I hardly ever eat lunch at my desk.
「私はほとんどデスクで昼食を食べません。」
hardly
= ほとんど~ない
ever
= いつの時点でも
なので、
hardly ever
=いつの時点でも、ほとんどない
→ ほとんど~ない
と考えられます。
さらに、
never
も、
not ever
つまり、
「どの時点でも~ない」
という考え方につながります。
そのため、
I have never seen such a beautiful building.
「私はこのように美しい建物を一度も見たことがありません。」
となります。
「ever=今までに」「never=一度も~ない」と別々に丸暗記するのではなく、
ever=いつの時点でも
never=どの時点でもない
と関連づけると理解しやすくなります。
④ 比較級+than ever →「これまで以上に」
4つ目は、
than ever
です。
これはTOEICでも非常に重要な表現です。
例えば、
Demand for the product is higher than ever.
「その製品への需要は、これまで以上に高くなっています。」
ここでも、
ever=いつの時点でも
です。
比較級のhigherと組み合わせることで、
「これまでのどの時点よりも高い」
↓
「これまで以上に高い」
という意味になります。
例えば、
The company is more successful than ever.
「その会社はこれまで以上に成功しています。」
となります。
つまり、
比較級+than ever
=これまでのどの時点よりも~
ということです。
3.4つとも「ever=いつの時点でも」でつながる
ここまでの4つを並べてみましょう。
① 現在完了の疑問文
Have you ever been to London?
「今までにロンドンに行ったことがありますか?」
↓
「今までのどの時点でも、経験がありますか?」
② 最上級+ever
This is the best movie I have ever seen.
「これは今まで見た中で最高の映画です。」
↓
「今までのどの時点と比べても最高」
③ 否定語+ever
I hardly ever watch TV.
「私はほとんどテレビを見ません。」
↓
「どの時点でも、ほとんど見ることがない」
④ 比較級+than ever
Sales are higher than ever.
「売上はこれまで以上に高いです。」
↓
「これまでのどの時点よりも高い」
一見すると、4つとも意味がバラバラに見えます。
しかし、すべての根っこにあるのは、
ever
=いつの時点でも
という時間のイメージです。
4.everを「今までに」とだけ覚えない
英単語を覚えるときに、
ever=今までに
と日本語を一つだけ対応させてしまうと、応用が利きません。
例えば、
than ever
を見たときに、
「ever=今までに……?」
となってしまいます。
一方、
ever=いつの時点でも
と理解していれば、
higher than ever
=「これまでのどの時点よりも高い」
と意味を組み立てられます。
これが、丸暗記ではなく「英語のイメージから理解する」ということです。
5.TOEICではこの4つを押さえる
TOEIC対策としては、まず次の4パターンを押さえておきましょう。
| パターン | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| Have you ever ~? | 今までに~したことがありますか? | 今までのどの時点でも経験があるか |
| 最上級+ever | これまでで最も~ | 今までのどの時点と比べても一番 |
| hardly / never+ever | ほとんど~ない/一度も~ない | どの時点でも~ない |
| 比較級+than ever | これまで以上に~ | これまでのどの時点よりも~ |
この4つをバラバラに暗記する必要はありません。
すべて、
ever =「いつの時点でも」
から説明できます。
まとめ:everを見たら「時間の広がり」をイメージする
everの意味を一つだけ覚えるなら、
ever = いつの時点でも
と考えてみましょう。
そこから、
Have you ever ~?
→ 今までのどこかの時点で
→「今までに~したことがありますか?」
最上級+ever
→ 今までのどの時点と比べても一番
→「これまでで最も~」
hardly ever / never
→ どの時点でもほとんどない/ない
→「ほとんど~ない/一度も~ない」
比較級+than ever
→ これまでのどの時点よりも
→「これまで以上に~」
というように意味が広がります。
英語は「単語=日本語」を一対一で暗記するだけでは、応用問題に対応しにくくなります。
一つの核心イメージを持ち、そこから文脈に応じて意味が広がるように理解しておく。
everは、その考え方を身につけるのにぴったりの単語です。
これがTOEIC CAMPの考え方です。
丸暗記に頼らず、「なぜそうなるのか」を理解しながら、必要な知識と正しい学習法を身につけていきます。
3ヶ月でTOEIC800点を目指したい方は、ぜひTOEIC CAMPで一緒に学んでいきましょう。


