丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
マインド PR

速読術は意味がない︎【速読王が暴露】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

【1】速読は無理

結論から言って、速読なんて無理。1分間で一冊の本を読むなんて話が流行ったこともあったがそんなの無理だ。

目を早く動かして、一気になんていうのは無理なのだ。文章を画像で一気に理解するのなんて無理。すでに科学的にも証明されている。そして、速読が有効であるという科学的な証明は1つ足りとも出されていない。

こんな話に踊らされて、高額のお金を支払わせて、稼ごうという話なのである。こういう魂胆なのだ。

ただ、一気に太文字の部分だけをざっと読んで、読んだ気になっているだけで、何も読み取れていないのだ。

それもそのはず。本を出す以上はプロである。そのプロが書いている文章は一文たりとも無駄があるはずがない。つまり、基本的には全文を読まなければ、その筆者の言いたいことはきっちりと理解することなんてできないのだ。太字の部分は重要であるのは間違いないが、それ以上に、太字があることで、文章が読みやすくなるという効果の方が大きい。

そんなわけで、速読で一冊の本を理解するなんて無理な話なわけである。

【2】知識量が速読につながる

しかし、1冊の本を10分ほどで読めるのは確かである。どういうことかと言えば、知識量があれば速読は可能なのである。ある程度、その本の知識が入っていれば、さっと読んでいき、およそ10分くらいで一冊を読むことができる。つまり、本を読めば読むほど知識量が増えて、一冊の本にかける時間が速くなるのだ。

ある程度まで、知識を身につければもはや、同じ分野であれば、必要な知識は、およそ11%くらいだと言われている。なんだかんだで、筆者は違えど、同じ分野の本ではかぶる部分が多いのだ。

【3】英語や心理学系なら1冊10分

事実、僕は英語や心理学の本や自己啓発本を中心に様々読んでいるが、一冊およそ10分ほどで読み切ることができる。もはや知識量が、その分野にはあるので、それくらいで済むのだ。だから、逆に全く知らない分野の本には時間がかかる。

例えば、経済学系の話はほとんど読んだことがないので、時間がかかる。ただ、時間がかかる本というのは、自分が知らないことが多いということを意味しており、学ぶべきことが多いと言える。ある意味、幸福なことではあるのだ。

【4】講師の方へ

講師ならば、指導分野の本はくまなく読んでおいた方がいい。沢山の著者の本に触れることで、さまざまな観点を身につけ、柔軟性のある指導が可能になる。例えば、僕の場合は英語の指導をしているので、基本的には英語の参考書や問題集や読みものは新刊が出るたびに読むことにしている。実際、立ち読みで済む場合も多い。問題集、特に長文問題の場合は、そうもいかないが、それ以外は、気に入った物以外は、基本、立ち読みで一気に済ませている。

【5】受験生へ

受験生ならば、様々な問題集に触れることだ。よく一冊の問題集をやり込むことが推奨されているが、これは実は誤りであることが科学的にも証明されている。というのも、脳が飽きてしまうのだ。やはり一度やった問題は、どうしても新しく解く問題よりも刺激が少なくなる。すると、自然と脳は飽きてしまい、機能しない。

脳をうまく働かせるためには、初見の問題を解く方がいい。たしかに、一度解いた問題をやるのは精神的には楽かもしれないが、それではただ勉強した気になるだけであり、本当の勉強とは言えないのである。

【6】ビジネスマンへ

ビジネスマンの場合も、自分の関係ある分野の本は、沢山読んでいったほうが良い。そもそも、その分野の知識があるので、速読もしやすいはずだ。

例えば、営業をしている人は、営業系の本をさまざま読んでいけばいい。それぞれの著者でいろいろなことを言っているが、さまざまな観点を身につけることができる。プレゼンを良くするならば、その手の本を大量に読んでいくのだ。

一度知識をつければ、読むのは圧倒的に楽になるはずだ。最初だけが大変なのだ。

【7】まとめ

以上、目を早く動かしたり、文章を画像でとらえて読む速読法は意味がなく、大量の知識を身につけることで速読が可能であることを話していきました。

大量の知識を身につける→速読