オオカミ君
「何回もテキストを読んでいるけど、なかなか成績が上がらない。授業動画を何回も観たり、授業を録音したものを何回も聴いているけど、イマイチ効果が上がっている気がしない。」
こういった悩みを解決します。
本記事の内容
・授業や動画を繰り返し見ても意味がない理由
・科学的な実験結果からの証明
・では、どう勉強すればいいのか?の対策方法
この記事を書いている僕は、講師歴が10年以上。
小中高と勉強せず、浪人の1年間だけで、偏差値を38から70まで引き上げ、地元の大学に合格。
以降、科学的な面から、効率的な勉強法を研究し続けてきました。
【1】授業や動画を繰り返し見ると成績下がる
パンダ君
テキストや授業動画って、繰り返し見たほうが良いと思っている人がいる多いんじゃないかなぁ。
オオカミ君
うん、そりゃぁ、何回も見直した方が良いだろう!
パンダ君
でも、実はそうじゃないんです。テキストなどは繰り返し見ない方がいいんです!
テキストや授業動画は繰り返し見ない方がいい!
パンダ君
もちろん、効率的に2倍の時間がかかるっていう点もありますが、そもそも効果の観点からも、テキストなどを繰り返し見ることは良くないとされているんです。
オオカミ君
なぜ???
パンダ君
大きく2つの理由があります。まず、1つに「脳が退屈するから」というのがあります。つまり、同じことを何回も見るから受動的な勉強の取り組み方になるんです。そうすると脳が退屈してしまい、集中力が下がるんです。
オオカミ君
なるほど。たしかに、1回しか観れないと思えば、能動的に集中して取り組めるわな。
パンダ君
2つ目の理由は「2回目の記憶が1回目の記憶の邪魔をするから」です。どういうことかと言うと、人は新しい情報には興味を持って見ることができます。でも2回目以降の情報には興味を持てず別のことを考えて注意散漫になります。そして、その記憶が1回目の記憶の邪魔をするわけです。こうなると、見れば見るほど、効果が下がっていくということになりかねないのです。
オオカミ君
なるほど〜。頑張れば頑張るほど成績が落ちるという悲しいことになるんだな。
【1】のまとめ
・テキストなどを繰り返し見ない方がいい理由
1.「脳が退屈するから」
2.「2回目の記憶が1回目の記憶の邪魔をするから」
【2】心理学の実験からの証明
パンダ君
では、心理学の実験から科学的に証明していきましょう。
オオカミ君
おう。
パンダ君
集団を2つのグループに分け、1つ目のグループは動画を1回だけ見てテストを、2つ目のグループは動画を2回見てテストを受けました。
オオカミ君
なるほど。ふつうに考えたら2つ目のグループの方が成績が良さそうだけどな…。
パンダ君
実験結果は、1つ目のグループの方が正答率が4パーセントほど上回ったんです。
オオカミ君
そうなのか!?
パンダ君
このように、動画を2回見るよりも1回見た方が効果が高いことが証明できます。
【3】どう勉強するべきか?
オオカミ君
なるほどな。じゃあ、どうやって勉強すればいいんだ?
パンダ君
ポイントは、能動的に取り組むってことが大切です。
能動的なアウトプット。
パンダ君
ここでは2つの方法を提案していきましょう。1つ目は「人に教える」という方法です。授業やテキストで学んだことを、友人などに講師になりきって教えて見るのです。もし、それが嫌だったらブログやyoutubeなどで不特定の人に教えても効果があります。
オオカミ君
なるほど〜。それだったら、俺でもできそうだな。
パンダ君
2つ目は「問題集を解きまくる」です。これは1つの問題集にこだわらず、複数の問題集に取り組むことで、脳が退屈せず、集中して取り組むことができます。
オオカミ君
なるほど。1つの問題集じゃないほうがいいんだな。
【3】のまとめ
・能動的にアウトプットする方法
①「人に教える」
②「問題集を解きまくる」
【4】まとめ
以上、「テキストや授業動画は繰り返し見ない方がいい」という話をしてきました。
もしかしたら、東大生や著名人は「繰り返し教科書を読む」などを提唱しているかもしれませんが、それは彼ら個人の勉強方法でうまくいった話です。万人に通用する方法とは言えません。それよりも、科学的な勉強法の方が信頼できるし、より効果的に勉強できると思います。