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【高校英語】前置詞と接続詞の違いで問われる5つ【現役予備校講師が解説】

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【0】動画で解説

【1】前置詞と接続詞の違い

結論からいきましょう。

・前置詞 + 名詞

・接続詞 + SV

上記のとおり。

たとえば、試験では次のように出ます。

[問題]
( ) my summer vacation.
①during ②while

正解は…①during

日本語にすると「夏休みの間」ですね。そして、duringもwhileも「〜の間」って訳しますよね。でも、この両者の決定的な違いは、duringは「前置詞」であり、whileは「接続詞」です。今回の問題は、“my summer vacation“は名詞なので、( )には前置詞のduringが入るわけです。

このように、同じ意味なのに前置詞と接続詞があるパターンがあります。そして、それが試験で問われるわけです。そこで、今回はその問われるパターンを5つ紹介していきます。

【2】前置詞と接続詞の違い(5パターン)

次の5パターンです。

  前置詞 接続詞
~の間 during while
~までには by by the time
~なので because of because
~だけれども in spite of/despite/for all/with all though / although
~なしで without unless

上記のとおり。
ひとつひとつ解説していきますね。

2-1.「〜の間」

・前置詞:during

・接続詞:while

例文で確認しましょう。

How was the weather during your trip?
(旅行の間の天気はどうだった?)

He fell asleep while he was studying.
(彼は勉強している間に寝入ってしまった)

2-2.「〜までには」

・前置詞:by

・接続詞:by the time

例文で確認です。

You should be here by 9.
(9時までにはここにいるべきだ)

I’ll have studied English for six years by the time I finish high school.
(高校を終えるまでには6年間英語を勉強したことになる)

「“by the time“って接続詞なんだ︎」って思った人もいるかもしれません。ちょっと意外ですよね。意外な接続詞については『こちらの記事』でまとめているので、ご参照ください。

2-3.「〜なので」

・前置詞:because of

・接続詞:because

例文で確認しましょう。

He was late because of the accident.
(彼は事故のために遅れた)

I cried because I was moved.
(感動して泣きました)

2-4.「〜だけれども」

・前置詞:in spite of、despite、for all、with all

・接続詞:though、although

例文です。

He is in good health in spite of his age.
(年にもかかわらず彼は健康だ)

Although he is young, he is very dependable.
(彼は若いが、とても頼りになる)

Twitterで問題を出してみたら・・・

2-5.「〜なしで」

・前置詞:without

・接続詞:unless

例文です。

You won’t pass the exam unless you must study hard.
(一生懸命勉強することなしに、試験に合格することはない)

How do you get it without money?
(お金なしで、どうやって手に入れるつもりだい?)

【3】話を深堀りしていきます。

ここまででキツイって人は、サラッと読むだけでOKです。

次の3つについて話していきます。

・while〜ing

・thoughとalthoughの違い

・in spite ofとdespiteについて

・while〜ing

whileは接続詞でしたよね。
この whileは「while〜ing」という形をよく見ると思いますが、これは接続詞残しの分詞構文です。(※詳しくはこちら

He fell asleep while studying.

duringは「during〜ing」という形をとりません。単純に見た目的に気持ち悪いからです。そういうこともあり、while〜ingの形をよく見ます。

・thoughとalthoughの違い

あまりこの違いは気にする必要はないですが、次の通り。

・though:口語的でカジュアル

・although:文語的でフォーマル

ちなみに、thoughには副詞のthoughというのがあります。
例文で確認しましょう。

It’s expensive though.
(でも高いよ)

・in spite ofとdespiteについて

この2つの違いも、特に気にする必要はありませんが、一応、次の通り。

・in spite of:語気が若干強く積極的

・despite:語気が弱く消極的

一応、そのことを意識して例文を見てみてください。

Despite the rain, I went out for a walk.
(雨が降っているにもかかわらず、ウォーキングに行った)

I have to got out in spite of the heavy rain.
(土砂降りにもかかわらず、私は出かけなければならない)

上記のとおり。

この違いよりも、次の2点に注意が必要です。

・despiteは前置詞

・despite ofという形はない

in spite ofは前置詞っていうのは、最後にofなので問題ないと思いますが、despiteは接続詞だと勘違いしてしまう人が多いです。なので、注意が必要です。

あとは、in spite ofとdespiteが混同して、despite ofがあると勘違いしてしまうことです。よく、四択の選択肢に入ってきたりするので、注意です。

4】おわりに

以上、「同じ意味だけど前置詞と接続詞」を解説していきました。

こういった日本語では同じ意味になるけど、英語の形的に異なるものは、引っかかりやすいので、よく試験に出されます。
なので、今回の記事でしっかりと学習して身につけていただければと思います。

では、今回はここまでにしておきましょう。