丸暗記英語からの
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【受動態】They say thatの書き換えは2通り!【例文で解説します】

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【0】動画で解説

【1】They say thatの書き換え(受動態へ)

結論から言うと、次の通り。

They say that〜

=It is said that〜

=人 is said to 〜

上記のとおり。

ひとつひとつ説明していきますね。

・It is said that〜

例 They say that he is honest.
(彼は正直者だと言われている)

It is said that he is honest.

ちょっと詳しく解説しますね。
受動態の定義は「目的語を主語に移動」です(詳しくはこちらの記事へ)。なので、that節を目的語に主語に移動します。すると、、、

They say that he is honest.

That he is honest is said.

となります。

でも、英語は頭デッカチを嫌う、すなわち、主語が長いのが嫌なので、that節を仮主語のitに置き換え、真主語のthat節を後ろに持っていきます。
すると、次のようになるわけです。

That he is honest is said.

It is said that he is honest.

パンダ君
パンダ君
この「主語が長いのを嫌う」って性質は色々な場面で出てくるよ。

・人 is said to 〜

例 They say that he is honest.
(彼は正直者だと言われている)

He is said to be honest.

先ほどは目的語のthat節を主語に移動しましたが、今回はthat節の中身の“he“を主語に移動しました。

オオカミ君
オオカミ君
that節の中の主語を目的語に移動するってこともできるんだな。

パンダ君
パンダ君
そうだね。この例文で覚えちゃうのが手っ取り早いと思うよ。

【2】プラスαの話

ここからは、プラスαの話を3つほどします。ここまでで「もうキツイ」って人はサラッと見るだけでOKです。

・by themは省略する話

・say以外の思う/言う系の動詞も同じ

・is said to have beenのパターン

上記のとおり。
ひとつひとつ説明していきますね。

・by themは省略する話

例 They say that he is honest.
(彼は正直者だと言われている)

= It is said that he is honest by them.

上記のように、〈by them〉の部分は省略するんです。

なぜかって言うと、主語が一般の人の場合は、受動態にした場合には、by themは省略するのが一般的なんですよね。この話は長くなるので、次の記事をご参照ください。

英語で受動態を使う理由【0】英語で受動態を使う理由(動画で解説) 【1】主語を言いたくない場合  ① 主語を言いたくない(言えない・いう必要が...

・say以外の思う/言う系の動詞も同じ

今回の例文では、sayを例に挙げましたが、say以外の「思う/言う系の動詞」でも、同じように書き換えることができます。
例を挙げましょう。

〈thinkの例〉

We think that Tom is busy.
「私たちはトムは忙しいと思っている」

It is thought that Tom is busy.

Tom is thought to be busy.

オオカミ君
オオカミ君
Weも「一般的な人」に当たるんだな。

〈believeの例〉

They believe that Nancy is smart.
「ナンシーは賢いと思われている」

It is believed that Nancy is smart.

Nancy is believed to be smart.

パンダ君
パンダ君
基本的には、say、think、believeがほとんどだよ。

・is said to have beenのパターン

例 They say that he was a doctor.
(彼は医者だったと言われている)

= He is said to have been a doctor.

このように、主節と従節で時制がズレる場合には、不定詞の完了形が使われます。上記の例だと、主節がsayで現在形であり、従節はwasで過去形で、時制がズレています。

この不定詞の完了形についての詳細は、次の記事をご参照ください。

【準動詞の時制】不定詞・動名詞・分詞構文の完了形を徹底解説!ここでは、準動詞の時制について説明していきます。準動詞について、詳しくは下の記事に書いていますので、まずはそちらをご参照ください。 h...

【3】おわりに

以上、「They say thatの書き換え(受動態へ)」について解説していきました。
ここまでをおさらいしましょう。

〈They say thatの書き換え(受動態へ)〉

・They say that〜=It is said that〜=人 is said to 〜

・by themは省略する

・say以外の思う/言う系の動詞も同じ書き換えをする

・不定詞の完了形は時制がズレる場合に使う

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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