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【代名詞】it/one/thatの違いとは?

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【0】動画で解説

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【1】【代名詞】it/one/thatの違い

1-1.特定?不特定?

・it →特定

・one→不特定

・that→特定

代名詞のitは、特定のものを指します。つまり、「世界にひとつだけの指紋つきのまさにそれ」を指すんです。it は「それ」って意味なので、「それ」つて指差した時点でひとつに特定されるからです。

一方、代名詞のone は、不特定のものを指します。つまり、同じ種類のものを指すんです。oneは「たくさんあるうちのひとつ」って意味なので、不特定です。

だから、「そのペンいいね。I will buy it .」だとちょっとヘンテコな文になります。「まさに指紋つきのそのペンを買う!」ってことになっちゃうんです。これはちょっと嫌ですよね。

一方、I will buy one.だと、「同じ種類のペンを買いたいから、どこで買ったの?」といったイメージになります。これは、ごく自然ですね。

最後にクイズです。

[クイズ]
itかoneを入れなさい。

①I’ve lost my camera. I must buy ( ).
②I’ve lost my camera. Do you know where ( ) is?

①は「同じ種類のカメラを買わなければいけない」だから、答えはone ですね。
②は「自分の指紋つきの世界にひとつだけのカメラ」だから、答えはit ですね。

Twitterで問題を出してみたら・・・

1-2.可算名詞?不可算名詞?

・it →可算名詞/不可算名詞

・one→可算名詞

・that→ 可算名詞/不可算名詞

代名詞のone は加算名詞のみ指します。oneはもともと「1」なので、その時点で数えていますから、可算名詞しか受けません。

一方、代名詞のit は加算名詞も不可算名詞も指します。皆さんも、it はなんでもかんでも指しているイメージを持っていると思います。状況のitがあるくらいですから、なんでも指します。thatも同様です。

最後にクイズです。

[クイズ]
A : Would you like wine?
B : I have got (one / it)already.

wineは不可算名詞です。よって、不可算名詞を指すことができるのはit のみです。

1-3.修飾可能?不可能?

・it →不可能

・one→可能

・that→可能(後置修飾のみ可能)

前提として、原則、代名詞を修飾することはできません。一方、日本語では代名詞でも修飾できます。たとえば、「かわいい彼女」をpretty she とは書けません。

これは、代名詞には全ての情報が含まれているからです。たとえば、「昨日、イチローの試合観た?」「彼はさぁ〜」この彼にはイチローのすべての情報が含まれています。男。結婚している。40歳を超えていている。メジャーでプレーしている。などなど。よってこれ以上説明する必要がないのです。

このような理由から、代名詞は原則、修飾できません。しかし、これには例外が2つあります。「one」と「that」です。oneは前後から修飾可能です。thatは後ろからのみ修飾可能です。

覚え方は簡単です。「everyone」はくっついていますが、everyがone を前から修飾しています。「 one of〜」はof〜がone を後ろから修飾しています。「those who〜 」はwho〜がthose(thatの複数形)を後ろから修飾しています。

複数形のones / thoseも、もちろん修飾可能です。

【2】話を深堀りしていきます。

ここまででキツイって人は、サラッと読むだけでOKです。

次のポイントについて解説していきます。

・「one of〜」で代名詞は使わないのはなぜ?

「one of〜」のone は代名詞ではありません。「one of〜」のone は「1つ」という単なる名詞を表します。ここで、代名詞のone もあるとなると混乱してしまうから、代名詞のone は使わないんです。

そこで、代名詞のone は使えないので、「that of〜」で表すんです。
たとえば、次のように。

The population of Tokyo is larger than that of Hokkaido.
「東京の人口は北海道より多い」

【3】おわりに

以上、「【代名詞】it/one/thatの違い」について解説していきました。

実際、ここの分野は軽視されがちですが、これをわかっているだけで一瞬で文法問題を解けたり、読解で代名詞を指しているものが特別できたりと、色々と役立ちます。

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

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