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【英文法】分詞構文の問題解法【by予備校講師】

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【0】動画で解説

【1】分詞構文の問題の解法

結論から言うと、次の順番で解きます。

1.副詞の位置にあることを確認

2.意味上の主語を確認

3.能動or受動関係を見極める

上記の通りです。

実際に、次の分詞構文の問題を使って、確認していきましょう。

[問題]
(   ) along the street,I saw Nancy.
①Walking ②walked ③To walk ④Walk

1.副詞の位置にあることを確認

"( ) along the street,"の部分が副詞の位置にありますよね。

一応、「SVの前のかたまりは全体で副詞」っていうルールがあるので、I sawがSVなので、その前のかたまりは全体で副詞です。

なので、分詞構文の問題だと判断します。

2.意味上の主語を確認

分詞構文の意味上の主語は、全体の主語と一致するので、それを復活させます。

I ( ) along the street,I saw Nancy.
①Walking ②walked ③To walk ④Walk

ちなみに、なぜ「意味上の主語=文全体の主語」なのか? これは分詞構文の作り方を思い出せば明らかです。例えば、次の通り。

As he saw me,he ran away.
「彼は私を見た時,逃げた」

×  × seeing me,he ran away.

上記のように、分詞構文の主語=文全体の主語の場合に、主語が消えるんです。

3.能動or受動関係を見極める

最後に、分詞構文の主語と分詞構文の関係が能動関係が受動関係かを見極めます。

・能動関係→ing

・受動関係→p.p.

では、このルールをもとに、改めて問題を見てみましょう。

I ( ) along the street,I saw Nancy.
①Walking ②walked ③To walk ④Walk

「私は歩く/歩かされる」のどっちが自然かと言えば、もちろん「私は歩く」ですよね。よって、能動関係なので、答えは①Walkingです。

[正解]
(Walking) along the street,I saw Nancy.

Twitterで問題を出してみたら・・・

【2】分詞構文の練習問題

では、実際に練習問題をやってみましょう。

[練習問題①]

(  ) in English, this book is difficult to understand.
①Written ②Writing ③To write ④Write

1.副詞の位置にあることを確認

→“(  ) in English"は副詞の位置にありますよね。

2.意味上の主語を確認

→文全体の主語のthis bookを前に持ってきます。

this book (  ) in English, this book is difficult to understand.

3.能動or受動関係を見極める

→「この本は書く」のか「この本は書かれる」のかと言ったら、「この本は書かれる」が自然ですよね。なので、受動関係なので、正解は①Writtenです。

[正解]
(Written) in English, this book is difficult to understand.
「この本は英語で書かれていて、理解するには難しい」

[練習問題②]

(  ) from the sky,the island looks like a lion.
①Seen ②Seeing ③To see ④See

1.副詞の位置にあることを確認

→“(  ) from the sky, “は副詞の位置にありますね。

2.意味上の主語を確認

→意味上の主語を復活させると、次のようになります。

the island (  ) from the sky,the island looks like a lion.

3.能動or受動関係を見極める

→「島は見る/見られる」といえば、「島は見られる」なので、受動関係です。よって、正解は①Seenです。

[正解]
(Seen) from the sky,the island looks like a lion.
「空から見ると、その島はライオンのように見える」

この問題は「空から見ると」って訳すので、能動っぽく感じてしまうので注意が必要です。

【3】おわりに

以上、「分詞構文の解法」について解説していきました。

いかがでしたか?

英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。

英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。

ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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