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【前置詞】fromのコアイメージから考える必殺技!【英熟語一覧あり】

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動画で解説

前置詞のfromをコアイメージから考える

前置詞のfromの核心は「(起点からの)分離」です。

fromの核心:「(起点からの)分離」

同じく“分離”を表すofと似ていますが、次のような違いがあります。

・of:分離しつつもつながりを保つイメージ

・from:分離してつながりが切れるイメージ

このちがいは、die of ~が直接原因、die from ~が間接原因を表すことや、be made of ~とbe made from ~のちがいなどに見られます。

fromの核心「(起点からの)分離」から、次の7つの意味に派生します。

①起点・分離

②出身

③原因

④区別

⑤判断の根拠

⑥回避・妨害

⑦原料

順番にひとつひとつ見ていきましょう。

①起点・分離

fromの本来の意味「起点・分離」の意味です。

例 go from Tokyo to Osaka
「東京から大阪に行く」

例文の起点は「東京」ですね。ちなみに、fromは「到達点」を表すtoと、相性が良いです。

[熟語]

□from ones point of view ∼の見地から考えて
□from place to place あちらこちらへ
□go from bad to worse 悪化する
□hear from∼ ∼から連絡をもらう
□judging from∼ ∼から判断すれば
□order A from B AをBに注文する
□recover from∼ ∼から回復する

②出身

fromの「(起点からの)分離」から「出身」という意味に派生します。

例 I am from Nagoya.
「名古屋出身です」

名古屋という起点から離れて、今ここにいるってイメージですね。

[熟語]

□be from∼ ∼出身である
□come from∼ ∼出身である
□date from~ ~にさかのぼる
□derive from∼ ∼に由来する
□originate from~ ~が起源である
□spring from~ ~から生じる
□stem from~ ~から生じる

③原因

「行動の起点」と考えると、fromには「原因(〜が原因で)」の意味があることも理解できます。

例 suffer from headache
「頭痛に苦しむ」

ちなみに、die of と die fromの違いは次の通りです。

・die from overwork
「過労死する」(間接原因)

・die of cancer
「ガンで死ぬ」(直接原因)

[熟語]
□be tired from~ ~で疲れている
□die from∼∼で死ぬ
□result from∼ ~に起因する
□suffer from∼ ∼に苦しむ

④区別

「頭の中で物事を分離できている」→「区別する」という意味に派生していきました。

例 Tom is different from his brother in every way.
「トムは弟とあらゆる点で異なる」

A is different from B in∼ 「AとBは∼において異なる」の熟語です。

「区別」のfromは、different「異なる」と意味が似ていることから、相性が良いです。

[熟語]
□apart from~ ~のほかに
□aside from∼ ~は別として
□A differ from B in∼ AとBは∼において異なる
□distinguish A from B AとBを区別する
□A is different from B in∼ AとBは∼において異なる
□know A from B AとBを区別する
□tell A from B AとBを区別する

⑤判断の根拠

「判断の起点」と考えると「判断の根拠」という意味に派生していくのも理解できます。

例 judging from~
「~から判断すると」

⑥回避・妨害

何らかの行為からの分離、つまり、その行為をしない・させないといった「回避・妨害」の意味をもちます。

例 The heavy rain prevented me from going out.
「大雨のせいで外出できなかった」

The heavy rain が me と going out を分離させているイメージです。

[熟語]

□abstain from∼ ∼を控える
□ban A from ~ing Aが〜するのを禁止する
□be absent from∼ ∼を欠席する
□be free from∼ ∼がない
□discourage A from–ing Aが∼するのをやめさせる
□far from∼ ∼から遠い、~ではない
□get away from∼ ∼から逃げる
□graduate from∼ ∼を卒業する
□hinder A from ~ing Aが~するのを妨げる
□keep A from–ing Aが∼するのを妨げる
□keep away from∼ ∼に近づかない
□prevent A from–ing Aが∼するのを妨げる
□prohibitA from–ing Aが∼するのを禁止する
□protect A from B AをBから守る
□refrain from∼ ∼を控える
□save A from B AをBから救う
□stop A from–ing Aが∼するのを妨げる

⑦原料

「原料」はあらゆるものの「起点」と考えることができます。

例 Cheese is made from milk.
「チーズは牛乳から作られる」

be made from∼ で「∼から作られる」という熟語です。
似たような熟語に、be made of∼ 「∼から作られる」があります。違いは次の通りです。

・Cheese is made from milk.
「チーズは牛乳から作られる」
(*物質変化あり)

・This bridge is made of iron.
「この橋は鉄でできている」
(*物質変化なし)

[熟語]
□be made from∼ ∼から作られる

さいごに

以上、fromのコアイメージ「起点からの分離」から7つの意味に派生していく様子を見ていきました。前置詞は、たくさんの意味があって苦手と思っている人は多いです。でも、こうやって1つのコアイメージから考えて、理屈を理解していけば、記憶に残りやすいですし、応用も効きます。何よりも単なる丸暗記よりも楽しいと思います。

では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ

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