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forが等位接続詞!?【意外な等位接続詞を紹介します】

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英語学習者
英語学習者
「この前、forに「というのも〜だから」って意味があると教わったけど、どういうことだろう?「〜のために」って意味くらいしか知らなかったけど…。もっと詳しく知りたいよ〜」

こういう疑問に答えます。

本記事の内容

・意外な等位接続詞をすべて紹介

・forの前置詞と接続詞の見抜き方

・yetの副詞と接続詞の見抜き方

この記事を書いている僕は、大学受験英語の講師として10年以上、指導しています。また、英語関連の電子書籍をおよそ50冊ほど出版してきました。

【1】等位接続詞をすべて紹介します

等位接続詞は全部で7個あります。次の通りです。

・and、but、or

・so、for、yet、nor

【2】各等位接続詞の意味の紹介

「and、but、or」については、説明不要ですね。ここは割愛します。問題は、「so、for、yet、nor」の方だと思いますので、こちらをひとつひとつ紹介していきます。

・so「だから〜」

soは「だから〜」という因果関係を表す等位接続詞です。記号で表すと「右向きの矢印(→)」です。

例文で確認しましょう。

例 It is late now, so we had better go to bed.
「もう遅い、だから寝たほうがいい」

・for「というのも〜だから」

forは、soの逆の因果関係を表す等位接続詞です。記号で表すと「左向きの矢印(←)」です。

例文で確認しましょう。

例 I am really tired, for I have been working for about 18 hours.
「私はすごく疲れています。というのは、もう18時間ぐらい働きっぱなしだからです」

「for」は意外な等位接続詞ですよね。多くの人が「for」を見たら前置詞のforをイメージしてしまいます。

それもそのはず。なんせ中学時代は前置詞のforだけ教わって高校になって急に等位接続詞のforを教わってしまうから、等位接続詞のforはオマケみたいな感覚になってしまうんですよね。

もちろん、前置詞も等位接続詞も同じくらいの頻度で使われます。ところで前置詞と等位接続詞はどうやって見抜くのでしょうか?

[前置詞for vs 等位接続詞for の見抜き方]

・前置詞:for + 名詞

・等位接続詞:for + SV〜

例文で確認しましょう。

・前置詞のfor
例 This is the present for you.
「これはあなたのためのプレゼントです」

・等位接続詞のfor
例 I am really tired, for I have been working for about 18 hours.
「私はすごく疲れています。というのは、もう18時間ぐらい働きっぱなしだからです」

・yet「しかし」

yetには、「しかし」という等位接続詞があります。記号で表すと「逆向きの矢印(︎)です。

例文で確認しましょう。

例 Today is very cold, yet Tom doesn’t wear anything.
「今日はとても寒いが、トムは何も着ていない」

yetも「意外な接続詞」ですよね。というのも、yetには「副詞のyet」があります。否定文に使われた場合は「まだ」って意味で、疑問文に使われた場合は「もう」って意味です。

・接続詞のyet:「しかし」

・副詞のyet:「まだ」(否定分)、「もう」(疑問文)

僕たちは最初に副詞のyetだけを教わりました。中学生の現在完了形のところで教わりましたよね。そして、高校になって急に「接続詞のyet」を教わります。

こんな教え方をされるものだから、yetの意味は?と問われると反射的に「副詞のyet」の意味だけを答えてしまうのです。しかし、接続詞でも副詞でも同じくらいの頻度で使われます。

では、どうやって副詞と接続詞を見分けるのか?

・等位接続詞のyet:文頭にある

・副詞のyet:文頭以外(文末が多いです)

例文で確認してみましょう。

・等位接続詞のyet
例 Today is very cold, yet Tom doesn’t wear anything.
「今日はとても寒いが、トムは何も着ていない」

・副詞のyet
例 Have you finished your homework yet?
「あなたはもう宿題を終えましたか」
例 I haven’t written the report yet.
「私はまだレポートを書き終えていません」

このように、yetには等位接続詞「しかし」と、副詞「もう」(疑問文)「まだ」(否定文)があり、文末だと等位接続詞、文末以外だと副詞になります。

・nor「もまた〜ない」

norは「not+or」がくっついた感じですね。orがあるので、等位接続詞のイメージは湧きやすいですよね。

ただし、1つ注意点があります。norの後ろは倒置が起こるんです。例文で確認しましょう。

例 She does not like vegetables, nor does she like meat.
「彼女は野菜が好きではないし、それに肉も好きではない」

norの後ろに着目してください。倒置が起きています。つまり、疑問文の語順になっていますよね。

これは強制倒置というもので、文頭に否定の副詞が来るとこの現象が起こるんです。

【3】おわりに

以上、等位接続詞について説明していきました。等位接続詞は従属接続詞に比べて、数が圧倒的に少ないですが、「so、for、yet、nor」について知らなかった人も多いと思います。

この等位接続詞をしっかりと理解して使えるようにしておく必要があります。特に長文読解で、これを知っていることは非常に重要です。

・so「だから〜」

・for「というのも〜だから」

・yet「しかし」

・nor「もまた〜ない」